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俺のM女調教日記
【SM 官能小説】

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俺のM女調教日記(29)-4

或る日、「日本女性の美」という名前に惹かれて行ったことがある。
そのテーマは「浮世絵の女」であり
会場で喜多川歌麿の「浮世絵」の画集を購入した。

その絵の中に書かれた赤裸々な男女の絡み絵を見たときには
身体が熱くなり、興奮して濡れていたこともある。

そんな美佐恵だが、若い頃は人には言えないことがあった。
それは、とても忌まわしいことであり、
好きだった男に騙されて、その男の仲間の数人に犯され
乱暴されたことだった。

夢を見ていた頃の少女の夢は破れ、死にたいと思ったことがある。
今でも思い出したくないそのことを思うと、
大人になった今は不思議に何故か身体が熱くなってくるのだ。

そんなとき、決まって
いつの間にか股間を触って自慰をしている自分がいた。

「やめてください!」と叫んでもそれは無意味だった。
「おい、この子、良いおっぱいしているぜ」
「このけつもムチムチして、俺、我慢できないや」
「なら、早くやっちまおうぜ」

男のその家の中で、裸にされ三人に代わる代わる犯された。
そのとき、男達は身体を羽交いじめにした。
悔しさに泣いていたあの頃、犯されている自分に興奮していた。

いつも、そのことを思い出すたびに
自慰に耽る美佐恵だった。


心地よい或る晴れた日に、
彼女は街の美術の展示を見学に行った。

その日の展示は「女性の裸体美」がテーマだった。
美佐恵がその美しい裸体画に見とれていると、誰かが声をかけた。

「その絵はとても美しいですね」
「えっ……」と振り向いて立っていたのは、かく言う俺だった。

「はい、とても美しい女性ですね」
「ええ、とても」

実は俺も絵画は好きだが、裸体そのものが好きだ。
その案内には「愛と性」というショッキングなテーマが描いてある。

その会場でなぜか彼女の姿が気になっていた。

上品なその顔と、センスの良い服を着た彼女に、絵の裸婦を重ねていた。
俺はさりげなくその女に声をかけた。

「絵はお好きのようですね」
「はい、好きです。この絵のような女性に憧れています」
「そうですか、私もです」

俺はふと、この気になる女を誘ってみようと思った。
そのときには下心があったわけではない。

しかし、その時の俺の誘いが、意外な展開になるとは思っていなかった。
女と会話する中で、何となく気が合い二人で外へ出た。


その出会いが、俺と美佐恵とを引き合わせる瞬間だった。
そのときには、清楚で美しいこの女が
俺に全てを委ねる性奴隷になるなど、思いも寄らなかった。

しかし、美佐恵も俺の数いる女達の一人に過ぎない。




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