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俺のM女調教日記
【SM 官能小説】

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俺のM女調教日記(29)-3

俺と美佐恵との出会いは、絵の展示会だった。
美佐恵の夫は結婚をした頃は優しかったが、
次第にそれは変わっていった。

あまり家庭を顧みない夫だが、仕事上では優秀さを認められて、
重役と言うその地位に甘んじていた。
しかし、プライベートでは家庭的なところがない男だった。

不機嫌なことがあると妻の美佐恵に当たり散らすことがある。
その男にはいつも女の影があり、
妻の美佐恵はそれを知りながらどうすることもできない。

或るときに、夫の浮気を知り、
それを問い正したことがあった。

それに腹を立てた夫は逆上して妻の顔を叩き、
腹を蹴ったこともある。

恐怖に震えながら美佐恵はされるままにしていたが、
ついに裸にされ強引に犯されたことがある。

だが、その頃の美佐恵には離婚という選択肢はなかった。
今さら、元の実家には戻れなかった。

その為に、夫に逆らわなければ、なんとか生きていけた。

そんな美佐恵は愛情に飢えていた。
誰でも良い、自分に心を通わせてくれる人が欲しかった。
それは誰でも良かった。
それを悲しい女の性(さが)というものかもしれない。
一時は、自ら死のうと思ったことがあるが、それはできなかった。

唯一の楽しみといえば、洒落たブティックの店を見て歩いたり、
好きな絵画を鑑賞することだった。

自分も油絵をたまに描いていたが、上手く描けない。
自分の部屋で、花や花瓶を見ながらデッサン帳に筆を走らせても
思うような絵が描けない。

(私って才能が無いのかしら)といつもため息を付いていた。

(もっと絵を上手に描いてみたい)と思いながらも
いつも描くものは気に入らなかった。
そんな時には、有名な画家の絵を眺め、心を慰めていた。

有名な展示会があると言えば足しげく通った。
それは、上野にある国立西洋美術館であったり、
東京美術館にもよく行った。

美佐恵が好きな絵画は、
ビーナスや美しい女性を描いた絵が好きだった。
好きな絵は、ルーベンスの「三美神」、
大勢の裸の女性が湯浴みするアングルの「トルコ風呂」など。
優しい女達の絵は美佐恵を慰めてくれた。



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