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妻を他人に
【熟女/人妻 官能小説】

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婚外恋愛 (1)-4

「それじゃあ、ホントに今日はありがとう。いっぱい気持よくしてくれて、いっぱい中に出してくれて幸せだった。ゆきがYくんのゆきなのは今日だけだよ。明日からまた『Oさん』に戻ります……海外でのお仕事、頑張ってね。陰ながら応援してるからね。それじゃあほんとに……バイバイ」
 カメラに向かって目をつぶりキスをするゆきのショット。
「えへへ……なんだろう……目から汗が……おかしいな……」
 目尻を小指でぬぐい、少し寂しそうに微笑んでいる。

 ここでビデオの映像が乱れた。落ち着いたとき映し出されたのはホテルの天井だった。動かない画面の外から男女の声が聞こえてきた。
「ゆきさん……俺も寂しいよ!」「Yくん……!」「ゆきさん……!」「ぁん、だめ……帰らなきゃ……」「ゆきさん……」「んん……んん……」「はぁ、はぁ」「んんん! ん、んんんん……!」

 パンパンパンパンパンパンパンパン――。
「ぁん……! ん……っ! ぁん……! ん……っ! ぁん……! ん……っ! ぁん……! ん……っ!」
 パンパンパンパンパンパンパンパン――。
「ぁん……! ん……っ! ぁん……! ん……っ! ぁん……! ん……っ! ぁん……! ん……っ!」

「Yくん大好き……! 気持ちいい……!」「ゆきさん! 俺も大好きです……! あぁ、もうイキそう!」「いいよ、イッて! ゆきもイク……一緒にいこ? ぁあん、ぁあああ!」「ゆきさん……! ぁああああああ!」「Yくん……! ぁあんぁああああああ!」

 荒い男女の息遣い。
 長い、長い、キスの音――。

  *

「やば、ビデオの停止忘れてた」
「うふふ……じゃあ今のエッチの声もぜんぶ入ってるね」
 画面がようやく動き、再びベッドの上に横座りするゆきの姿を捉えた。さきほどよりまた一段とベッドの上は乱れ、妻の髪も乱れている。彼女の胸元に、キスマークがいくつかついている。
「ねぇ、ゆきさん。最後のお願いなんだけど」
「なぁに?」
「おまんこ広げて見せて」
「えぇ……恥ずかしいよぉ……」
 カメラは妻の股間にアップで寄っていく。「広げてみせて」とYが言うと、ゆきはまた「……恥ずかしいよぉ……」といいながらも、自らの両手を花びらに添え、そっと開く。
 男女の体液でどろどろに汚れた妻の膣、元が何だったのかわからない不潔な白いカスがこびりついている。Yが指を花芯に挿し込むと、くすぐったそうに笑う妻の甘い声が聞こえてきた。トロリと中から漏れ出る精液。
「やだぁ……出てきてる……」
 恥ずかしそうに笑うゆき。

 ビデオは続く。
 ゆきが、シャワーで中に出された精液を洗っている。Yに促され、垂れてきた精液を指ですくい舐める。カメラが捉えた妻の笑顔は、完全に恋人に対してだけに見せるそれである。シャワーが終わるとメイクするゆきの横顔。一転して真剣な表情で鏡に向かう。彼女が身につけているのは、ショーツとブラジャー、キャミソールだけ。美人上司の無防備な下着姿。自分の妻が、私以外の男とすでに特別な関係であることを見せつけられるようで、胸が締め付けられる。
 静まり返ったラブホテルの一室。慎ましい濃紺の下着に白い肌がよく映える。前方へ膨らむ乳房、後方へ突き出たヒップ、横から見た人妻の身体の曲線はなんとも言えぬ色香を放つ。胸や尻にちょっかいを出すY、嬉しそうに嫌がるゆき。

 部屋を出る段になると二人ともいよいよ口数が少なくなる。どちらからともなく、スーツ姿で抱き合い唇を重ねるも、結局我慢できずにフェラチオが始まり、立ちバックでのセックス。最後まで中出しだった。尻をいっぱいに突き出し両手で自らの尻肉を左右に広げたゆき。グロテスクな花びらにYの肉棒が深く突き刺ささり、陰茎をひくつかせながら射精していた。惚れた女の子宮に他人の濃厚な精液がどくどくと注ぎ込まれるシーンでビデオは終わった。

 あの日、昼前にゆきは帰宅した。疲れた表情で、あまり寝れなかったからとすぐ寝室に向かったことを思い出す。無理もないことだと当時は特に気にもとめなかったが、今にしてみれば、寝ずに朝までYと不倫セックスに没頭していたのだから当たり前である。
 ゆきの瞳は潤んでいて、わずかな色気を放っていた。私自身の性欲は旺盛だったから、寝ている妻の布団にもぐりこみ後ろから抱きつき尻にペニスを押し付けた。一年ぶり以上のセックスを期待したが、あえなく振り払われ身を捩って逃げられた。

  *

 バタン――。

 トレーニングルームの扉が閉められる音にびくりとする。ゆきとZが出てきたのかと振り返ったが誰もいない。扉の向こうのBGMの音量が上がった気がする。あいつらまだやるのか。

 いや、少し様子が違う。大音量に紛れ、「ん…………ん…………ん…………」という、妻の声が聞こえる。さきほどまでのトレーニング中の声とは違う。押し殺したような、甘さを含んだ女の声。
 ゆきとZがセックスを始めたのだ。

 彼らが毎回のトレーニングのあと性行為に耽っているのは知っていた。無料指導の代償に、妻はその身をZに捧げ、汗だくの身体を、蒸れた股間を男に差し出し愉しませるのだ。アナルももう何度犯されたかわからない。肛門にいったいどれほどの精液を中出しされたのだろう。そう、彼らにとって今行っていることは、いつものルーティーンに過ぎない。ただひとつ違うのは、ゆきがそれでも私に聞かれまいと、必死に声を抑えていることだけだ。

 夫の存在を意識しながら他人棒に犯される人妻の喘ぎ声は切なく美しい。休日の昼下がりのマンションの一室に、ゆきの嬌声はいつ果てるともなく響き続けた。


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