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妻を他人に
【熟女/人妻 官能小説】

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婚外恋愛 (1)-2

 早々にへばり、このあとの飲み会のことばかり考えている私にくらべ、ゆきはよほどタフである。二月からここまで約五ヶ月、Zと「筋トレデート」を続けてきた成果だろう。
 彼女は今世間を少しばかり騒がせている「美魔女グランプリ」へのエントリーをきっかけに、週三日、会社帰りに三〇分ほどの指導を受けているのだ。
 もともとは私のジム通いで生まれたZとの縁だが、皮肉なことに今ではゆきのほうがよほど真面目にエクササイズに取り組んでいる。先日の美魔女ファイナルで準グランプリを獲得できたのも、彼とのトレーニングが一役買っているのは間違いない。

「んぅ……! んん……!」
「ぜんぜんまだいける! そう、もっと……!」
「んん……! んふぅ……! ぁは……っん……!」

 ストイックに自分を追い込む妻の声をこうして聞くと、なかなか色っぽい。
 彼女のトレーニング姿を見たのも今日がはじめてだったが、むんむんに火照った美しい妻の身体と汗の匂いに私の下半身は敏感に反応してしまい、平静を装うのに苦労した。
 フィットネスウェアがまたセクシーなのだ。汗染みの浮かぶタンクトップ、その下に「見せブラ」としてチラリ、チラリと顔を覗かせるスポーツブラは、乳房の揺れを最小限に抑え込むべく二つの膨らみをぴたりと包む。むちむちの下半身を引き締めるレギンスは、人妻の尻から太ももにかけてのヒップラインを否が応でも強調する。
 ゆきのすべてが、端的に言ってエロかった。
 健康的であるはずのアクティビティに勤しむ、あまりに不健全なゆきの姿態。あの調子で週に三日、男と二人きりの密室で愛妻がフェロモンを巻き散らかしているのかと思うと心穏やかではいられない。

 おまけに――おかげでというべきか――妻の体型はますます磨きがかかってきた。
 女性らしくうっすら脂肪をまとった腰回り、丸みを帯びた曲線はそのままに、二の腕、胸、尻、そしてお腹がきゅっと引き締まっている。ゆきは「もっと痩せたーい!」などと騒いでいるが、正直なところ男目線では、ほんのり垂れてきた乳房とヒップが、適度な筋肉と絶妙な均衡を保つ今のプロポーションは理想的としかいいようがない。

 この艶やいでいく人妻の肢体を堪能できる権利を持つのは、本来夫である私だけのはずである。しかしゆきは今でも、Zはもちろんのこと、FやYとも肉体関係を続けている。

  *

 あの日、喫茶店にYを呼び出しすべてを聞き出した私は、帰宅して残りの動画も確認した。
 八年前の妻の不倫記録。それは控えめに言っても酷いものだった。二人は一睡もせずセックスに没頭していた。最初に中出しを許して以降は、すべて、中出しだった。
 
 四つん這いで尻を突き出しバックで突かれ、両手で尻肉をぐいと開き膣内射精を受け止めるゆき。がっちり腰を掴まれ下半身を密着させた状態で、子宮の奥に精液を注がれる愛する妻。
 二人は休まず背面座位へ。男にだっこされる格好で後ろから乳房を揉まれ先端の突起を弄ばれる。気持ちよさについ尻を揺らすゆき。結合部からはネチョネチョ汚らしい音が聞こえている。下から突き上げられると髪を振り乱してよがる。「ゆきさん、よだれ垂れてる」と指摘され笑って振り向いた妻の頬はピンクに染まっていた。
 笑い合い、キス。挿入したまま身体を回転させまた唇を重ねる。対面座位で抱きしめ合う男女。唇をついばみ、乳首を刺激し合う。

「ねぇ、また欲しくなっちゃった」
 くりっとした茶色の瞳を潤ませて、妻が囁いている。少し鼻にかかった甘え声。
「もうおちんちん入ってるじゃん」
「違う……それじゃない」
「なに?」
「Yくんの……精子……」
 上目遣いの人妻。丸い乳房の先端はつんと上を向いている。
「赤ちゃんできちゃうよ」
「いいから。ねぇ、もっとゆきの中に出して」
「いいの?」
「うん……」
「あぁ……すごい! ゆきさんのまんこ、締め付けてくる……!」

 猛り狂った男の抽送を受け止め、胸を揺らしてオーガズムに達するゆき。下半身を震わせ男にしがみつく妻の中へ、他人の精液がまた、注がれた。

 射精してもペニスを抜こうとしない二人。挿入したまま恋人同士のように抱きしめ合い、手で、口で互いの身体を愛撫する。「大好き」「愛してる」「まだおちんちん入ってる」「気持ちいいよ」「ひくひく動いてるね」「ずっとこうして繋がってたい」――。長いキス。
 倒れ込むようにして、今度はゆきが上になる。むさぼるように互いの舌を絡め合う男女。

「ぁん……抜けちゃった……」
 Yに跨ったまま股間に手を伸ばし、萎えたペニスをつまんで自らの花弁へ押し当てるゆき。
「ん……んん……」
 尻をゆっくりくねらせ、クリトリスと亀頭の段差の摩擦を楽しんでいる。射精したばかりの精液が膣内からとろりと垂れ出て、ゆきの手を汚す。ゆきはそれをまた二人の生殖器に擦りつけ、塗り伸ばす。
 グチュ、グチョ、グチュ、グチョ――。
「あぁ、ゆきさんそれ……エロすぎる……」
「ゃん……言わないで……恥ずかしいから……」
 キスをしてごまかす。手と尻の動きは止めない。しばらくそうしていると、やがてまた半勃ちまで回復したペニスが、にゅるりと妻の膣へと飲み込まれていった。


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