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島の少女(海女編)
【ロリ 官能小説】

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2)さなの家へ-2


それから、もう少し3人で会話を続けながら進んだ。
雄一の滞在が2週間の予定である事。さなの家に泊めてもらう事。雄一が18歳の専門学校生である事(本当は23歳)。等々。

「 あの、それで、わたしは、その… ゆういち…さんの事を、何とお呼びしたらいいでしょうか? 」
と、さなが聞いてきた。さなの言葉づかいは、かなり丁寧で遠慮しているのか、少女の性格なのかはよく分からないが、海女の世界では上下関係が厳しいのかもしれない、と雄一は思った。ただ、組合長の気さくさを考えると違うのかもしれない。

「 う〜ん、どうかなあ… さなは、どう呼びたいのかな? 」
「 それは… むつかしいです… ゆういちさんって言うのは、わたしみたいな子どもが図々しい気がして… でも名字で… でも、何か偉そうで… わたしみたいな子どもが、大人の人を呼ぶのが上手く考えられなくて、むつかしいです… 」

雄一は、本当は23歳だから大人と言えば大人だけど、今は18歳と言っているので大人では無い気もするが、11歳の小学生の少女から見れば、それでも大人に感じるのかもしれない。

すると、横で聞いていた組合長が、また、何か楽しそうな表情で、
「 さなちゃんは『被写体』として撮影されるモデルで、雄一くんは映像を記録するカメラマンだから、『先生』はどう? モデルさんってカメラマンの事を先生って呼ぶでしょ。 さなちゃんはどうかな? 呼びやすくない? 」
「 あ、それ、いいです。 先生なら言いやすいです。 ゆう… せんせいが嫌じゃないなら… ですが… 」

雄一の本音は、半人前の自分が『先生』とは照れ臭い呼ばれ方だと思ったけれど、小さい頃、大人になったら先生になりたいと思った事もあったので、正直、呼ばれてみたい。
なので、
「 じゃあ、さな。 ぼくの事は『先生』で。 組合長さんは雄一くんでお願いします 」
組合長が、楽しそうに笑う。

雄一は、楽しい空気のまま、何気なしに小学校の制服の事を聞いてみる。
「 そう言えば、その、さなの制服、似合ってるね。 ぼくの方では小学生の制服って見ないけど、ここでは当たり前なの? 」
「 え…っと、 制服というか、 これは絶対の服とかじゃなくて… (組合長の顔を見て教えてもらってから) 標準服という服装で、着たい人が着てもいい制服なんです。 私服でもいいんですが、でも、みんなこれを着てます 」

上は白い半袖のカッターシャツの襟元が開いているタイプで、下は紺色のプリーツスカート、白のソックスに白い運動靴。とても基本的な作りで、最近の中学や高校の制服と比べても、こちらの『標準服』の方が制服っぽい。
さなの、薄っすらと日焼けした肌に、白いカッターシャツが眩しい。半袖からすらりと伸びる腕は、細さと弾力を同時に感じる。
スカートの丈は、ちょうど太腿の真ん中あたりで、一般的な中学の制服よりも短い。さなの太腿から膝、ふくらはぎを通して靴下に続くラインも、腕と同じく、細いのに弾力を感じさせながら伸びている。

雄一は、素直な感想として、
「 さなは手足のラインがきれいだね 」
と話しかけたが、さなは、自分ではそうは思っていないようだった。
「 わたし、本当は脚が自信なくて、短いスカート、すごく恥ずかしいんです。 学校でみんな一緒だとまだ我慢できるんですが、さっきから先生の前で脚を出しているのが恥ずかしくって。 こんなこと言ってすみません 」

言われて気が付いたのは、さながスカートの裾を下に引っ張っている事だった。今、始めたのではなく、ずっと前からしていた気がする。少し前屈みに歩いていた事にも思い当たる。それもスカートのせいだったのかもしれない。

良い脚なんだけどなあ… 海女の衣装で隠れないといいんだけど… どんな衣装なのかなあ…

雄一は、「短いスカート恥ずかしい、脚が自信が無い」の話を聞いて、あらためて衣装の事が気になった。
このきれいな脚を意識してしまうと、とても心配だ。

こんな事を考えていると、さなが、
「 あっ、 あそこが家(うち)です。 遠くてすみませんでした 」
と、先を指差した。
行き先に木造の家が見える。平屋(一階建て)の様だ。最近、平屋の家屋を見る機会が少ないので、雄一にとっては家も貴重な『被写体』に思えた。

それにしても、スクーターと徒歩で、ゆっくりだったとは言え、菱形金網のフェンスから海女エリアに入って30分は過ぎている。
海女エリアの小学校や商店などがある中心街が、エリア入り口から反対の方向だというので、さなの通学はかなり大変な事が想像できる。毎日、かなりの距離を歩かされているようだ。さなの家と、もう1軒は、海女エリアの中でも本当に不便な場所に住まわされている事を感じた。

さなの家が近づくにつれ、少しずつ視界の中で大きくなってくる。
木造平屋建て。少し古そうだが、みすぼらしくは無い。何となく昭和を感じる造りだ。
正面の壁の真ん中に、横に引く『引き戸』が付いている。

まず、組合長が、呼び鈴も押さずに、いきなり戸を横に引いた。

がらがらがらがら…

少し重い音をさせながら入り口が開く。懐かしい… と言うよりも、雄一には見た事の無い風景だ。
「 ゆうこさ〜ん、いる〜 こんにちは! 電話した件、連れて来たよ! そこでさなちゃんも一緒になったから 」
雄一は、鍵も開いているのにびっくりしたが、組合長の動きを見ると、これはいつも通りの当たり前の事らしい。
中に入ると、そこは土間だった。幅は2メートルくらい。その向こうに高さ50センチぐらいの畳の間が拡がっている。
横を見ると、土間に流しと台所がある。何だか時代劇に出てくる家みたいだ。


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