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【青春 恋愛小説】

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1:1:1〜豊田早将〜-3

「え〜…何から言っていいのやら…」
俺は人が居なさそうな所を探し、放送室に成将を押し込んだ。
防音設備のため静かすぎる教室に、俺は変にかしこまっていた。
そんな俺に対し成将は冷静だった。ごめんと一言呟くと、浅くその頭を下げた。
「謝られる筋合いはございませ〜ん」
俺は下唇を突き出し、変な顔をして成将を笑わせようとした…が、根っからのポーカーフェイスとさすがの状況に、笑ってくれるはずはなかった。

一先ず咳払いをして俺。
「あー…じゃあまず順番に…。親友・早将君の心境☆『助けて成!ふられちまった!!その上恋の相談までされて…ショックで死にそうです』」

俺は成に背をむけ、両手を振りかざし叫んだ。
「『俺より好きな男?知らねーよ!そんな男より俺見てくれや〜!!そしたら毎日笑わしたる!』…そんな感じ」
叫びおわると、俺はバッと振り返った。

成将が気の毒そうな目で見てくるのが悲しかった。
こんなギクシャクしたのは初めてだ。ほんの数時間前の関係が夢のように思えた。

「今のは佐和を好きな男として…お前の親友としての本音。
次は佐和の親友としての本音」
そう言って俺は一息つくと、成将を見た。

「『フってんじゃねーよ。バカ成将』」

俺は成を睨むように見た。
成の少し釣り上がった目は、俺を見ていなかった。

「『俺に遠慮してるならお門違い。今すぐ佐和見つけだして告りかえせ。ほんでもって付き合え。』以上!」
成は顔を上げた。
俺と目が合ったが、今度は外そうとしなかった。

「断る」

きっぱりと言われ俺は一瞬驚いた。
こいつのことだ、俺に遠慮して断っただけで本音は付き合いたいはず…だから許しが得れればすぐに佐和のもとへ行くと思っていたのに…。

「おれら3人、いつも一緒で対等で。俺は佐和と2人で特別な関係になるより…このまま3人で居たかったんだ…」

その言葉に少しホッとする。
「…それは俺も、たぶん佐和も思ってたさ。でもそれ以上に想いが膨らんだから…関係が壊れること覚悟で佐和は告ったんだよ!んな理由で断ることは許さねぇ…真剣な告白には真剣に答えろ!!俺とか3人組とかにこだわらず…好きか嫌いか!自分の気持ちで行動してみろや!!」

俺は成将にズカズカ近づいていき、近距離でにらみつけた。

「お前のその態度が佐和を泣かしたんだ…俺は佐和を泣かす奴は、親友だろうが親だろうが許さねぇ!!」
俺が大きな声でそう叫ぶと、成は俺から目をはなしてまたもや俯いた。

「早将が…その涙を拭えばいい。佐和はお前と一緒になったほうが幸せやと思う」
成の言葉に胸がズキンと痛む。
「…それが出来たらやってるっつーの…。俺には出来ねぇから…佐和にはお前じゃないとダメだから!フラれて辛ぇーけど言ってんじゃねーか!」

俺は怒って成将の肩を突いた。
ぐらついた成将は近くにあったパイプ椅子に倒れこんだ。


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