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旅の宿で
【同性愛♂ 官能小説】

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僕と甥、ふたりの夜-1

 ひで嗣は旅の夜を過ごすベッドの上で、自ら「18号」と名付けているチンポをむき出しにすると、指で軽くさすった。
 チンポは淡い間接照明にふち取られた天井めがけて硬く立ちあがった。ほどよく硬くなったところでひで嗣は隣のベッドに眠る、兄夫婦のひとり息子月春をチラリと見た。
 月春が後頭部を向けて眠っている。

    ○

 きょう旅先で月春とひで嗣は、観光地をめぐる兄夫婦たちと別行動をとり、路面電車を追いかけまわした。
 「ひで嗣サン、あっちから旧型の車両が来るッス!」
 月春はデジカメで、ひで嗣はフィルムカメラでその姿をとらえた。
 ひで嗣は三年ぶりに会った月春のゴツい身体と低い声に戸惑いながらも、二人で手近なところから鉄道写真を撮影してた遠い日を思い出していた。

 ひで嗣は親の会社を継いだ兄夫婦の家に住みこんで、忙しい兄夫婦に代わって月春の世話をしていた。
 月春は小さくて怖がりだった。s学生になってもひで嗣が抱きしめていないと眠れなかった。
 月春が6年生になった時、ひで嗣は大きな復旧の仕事につかねばならなくなり、その地に赴いた。
 復旧の仕事が長びくうちに月春は卒業し「一貫教育全寮制」の学校に進んでしまった。
 そのため時おりひで嗣が帰宅しても、家に月春の姿はなかった。それだけにひさびさに会う月春だったのだが……
 「ひで嗣サン、お久しぶりッス!」
 月春はひで嗣を追いこす背丈と肩幅で、ひで嗣を抱きしめた。入浴するにも溺れるのが怖いと、ひで嗣から離れなかった弱々しい月春ではなかった。
 それは嬉しい成長ではあったが、寂しい変化でもあった。月春の姿は離れていてもしばしば画像で見ていたものの、こんなことになっているとは思わなかった。

     ○

 ひで嗣はベッドの上でスマホを操作して、淫らな動画を選び出した。
 ひで嗣は別の室で二人きりの兄夫婦の姿を想像した。
 (くそー、兄さんたちは今ごろ、夫婦のお楽しみにふけっているんだろうなー。)

 ひで嗣は、短い場面が何度も繰り返される淫らな動画の中で、無修正のフェラチオ動画を選んでは眺めた。眺めながら「18号」をしごいた。
 しごきながら女性の口腔を出入りするチンポに嫉妬した。
 (僕も……僕もこんな愛されるチンポが欲しかった……欲しかったよ…… なんで僕には、こんな見せられるチンポが与えられなかったんだよー。)

 その悔しさが、18号をしごく指に一段とチカラを加え、快感を強めるのだった。

 
 
 
 


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