投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

惨酷メカ:バーチャル・カプリコン、と芋掘りレジスタンス村娘(ケータイSF愚弄小説・18禁) ※第一部完結?※
【SF 官能小説】

惨酷メカ:バーチャル・カプリコン、と芋掘りレジスタンス村娘(ケータイSF愚弄小説・18禁) ※第一部完結?※の最初へ 惨酷メカ:バーチャル・カプリコン、と芋掘りレジスタンス村娘(ケータイSF愚弄小説・18禁) ※第一部完結?※ 35 惨酷メカ:バーチャル・カプリコン、と芋掘りレジスタンス村娘(ケータイSF愚弄小説・18禁) ※第一部完結?※ 37 惨酷メカ:バーチャル・カプリコン、と芋掘りレジスタンス村娘(ケータイSF愚弄小説・18禁) ※第一部完結?※の最後へ

晒し台歓迎会と悪魔のような少女-1

1
 ゲリラ村での狂った歓迎会は続き、大トリは「帰還した英雄」であるナタリア(ナタリ)・パヨカとナツキ・イー・リャンであった。
 ナタリアは不正裁判官の孫娘であり、自分自身も反政府秘密結社ネオリベラル党に所属している。祖父は多くの犯罪者やスパイシンパを州軍閥の要塞都市での裁判「証拠不十分」として逃がし続け、また不都合な気骨ある愛国者の偽証と誣告による陥れにも関与している。
 しかもナタリア自身も祖父を見習い、何度か情報窃盗工作や拉致・誘拐に手を貸したことがあった。容姿も秀でている上に裁判官の孫娘で才媛とあっては誰も疑わなかったことが大きい。
 だがついに祖父が逮捕・銃殺の上に死体晒しになって、その捜査に関連してナタリアの組織犯罪への加担も断片的に発覚、実際には死刑でもおかしくなかったものの「軽度の従犯と連座」というワンランク下の軽い扱いになっていたはずだった。
 その同志・友人でもあるナツキ・イー・リャンはその名の通り、東アジア系の大陸アジアンの混血だ。ナツキというファーストネームから日系を詐称することもあったようだ。要塞都市内部の民放に勤めていた女性アナウンサーで、上司の大物工作員の手下としてデマや誤情報を散布して撹乱工作を行っていた。また、若手の女性ジャーナリストという立場を悪用した情報収集やスパイ活動も行っており、彼女からの情報はゲリラ側で有効活用されていた。ところが土壇場で慌てて追加犯罪のポカをやらかして自滅し、追放や保護観察で済んだはずが「人質交換」に入れられてしまった次第。
 つまり二人は、カルトゲリラからすれば「英雄」ということになる。それで、最初はかなり甘い見通しと期待がいささかあったのだが、歓迎会の自己紹介で他の女と同じように「服を脱げ」と命じられた時点で、深意は決定的であっただろう。
 二人の女はゲリラの男たちから数人がかりでトロフィーのように威勢良く担ぎ上げられ、大股開きに同志群衆にあられもない姿を見せつけられることになる。ゲリラ将校が笑顔で宣告する。

「英雄で功労者であるこの二人には、ささやかな特権を贈って歓迎したい。たとえ三人でも五人でも、生まれた子供をこの我らの小さな同志として迎え、育てることを許そうと思う。商品として闇マーケットに売るようなことはしないから、君たちは好きなだけ子供を生んで構わない。同志諸君にも男として健闘を期待する!」

 大歓声と、エイエイオーの雄叫びに拳を突き上げる鬼畜どもが、たぶん千人くらいはその場所にいた。

「ひっ!」

 あまりの成り行きに、二人は凍てついた表情で、担ぎ上げられた中空に顔を見合わせた。そこにはありありとした絶望が浮かんでいる。


惨酷メカ:バーチャル・カプリコン、と芋掘りレジスタンス村娘(ケータイSF愚弄小説・18禁) ※第一部完結?※の最初へ 惨酷メカ:バーチャル・カプリコン、と芋掘りレジスタンス村娘(ケータイSF愚弄小説・18禁) ※第一部完結?※ 35 惨酷メカ:バーチャル・カプリコン、と芋掘りレジスタンス村娘(ケータイSF愚弄小説・18禁) ※第一部完結?※ 37 惨酷メカ:バーチャル・カプリコン、と芋掘りレジスタンス村娘(ケータイSF愚弄小説・18禁) ※第一部完結?※の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前