ゲリラ村の歓迎会／女傑の悲劇-2
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初の快感に恍惚としている三人の少年を横目に見ながら、スーは監視役のゲリラ兵士の将校に言った。
｢これから、この三人をちょっと貸してくれないか？ もちょっと念入りに｣
銃声。
その少年兵士の一人に向けて、いきなり拳銃で発砲したのだった。腹部が赤く染まり、崩れおちる。将校は、残り二人にも、鉄拳と蹴り飛ばしが炸裂した。
驚愕したスーは、負傷した少年に覆い被さった。
｢何でさ！ この子が何したって言うのさ！｣
｢勝手な真似をした。命令違反だ。許可した覚えはない｣
涼しいとぼけ顔の将校。つまり、口実を見つけての｢部下たちへの見せしめ｣だったらしい。後で知ったところでは、カーン・アミンと呼ばれる、冷酷で有名なゲリラ指導者の中佐だったらしい。
あいにくスーはパニックだった。
｢お医者さんに！ 誘ったのは、私じゃないか。何でもするから、この子をお医者さんに手当てさせて｣
｢ほう、何でもする、か？｣
ゲリラ将校が顎でしゃくると、手下に大型犬が連れてこられる。
奴隷女に尊厳などあってはならない。尊敬されたり愛情を抱かれるようになるのも防止するべきだった。そうでなければ暴力集団としての支配と統制が危うくなるだろうし、愛情や優しさといった人間的な感情は凶暴性を低下させて、それによって戦闘力の低下にもつながる。
｢何さ？｣
｢何でもするんだろ？ コイツとファックだ｣
怯えた顔のスーを、部下が三人がかりで押さえつける。背後から犬がのしかかり、舞台の興奮と少年たちへのフェラチオで濡れていた陰部に、生々しく忌まわしいものが触れる。
群衆はさっきとは違う、冷酷な興奮に湧く。
青ざめたスーは悲鳴をあげた。予想を超えている。
｢やめて！ やめて、犬なんて嫌だっ！ いっ、いやあああああっ！ うううあああああああァァァァ！｣
挿入ってくる。
犬の勃起した、骨入りの陰茎が。
神聖な蜜口を押し分けて強引に闖入してくる。
ぬかるんだ女の穴をズップリと突き刺し貫いていた。
｢いやっ！ 嫌だ！ アアっ！｣
とっさに胃袋が心理拒絶で痙攣し、喉の奥で酸っぱい胃液がせり上がるようだった。
しかし藻掻くスーの鼻先で、将校が白い粉をパタパタとひとつまみ振りかざす。たぶん小馬鹿にしたような邪悪な微笑だった。
とたんに感覚が鋭敏になり、禍々しい異物を突き込まれた姫壺が茹だって暴走しはじめる。興奮していた精神状態と薬物複合作用だった。急速な性感の高ぶりで下半身が痺れ、汗ばんだ乳房や背中を撫でる微風までがくすぐるような快感をさざ波立てる。
別に、犬と交尾したからではない。断じて違う。指やゴムのペニスでオナニー出来るのと同じことだった。暴走し始めた女の生理が意識とは関係なく、メラメラと燃えたってきてしまう。
（おっ、おかしい？ からだがおかしくなってくる）
熱で浮かされるように意識が朦朧としだして、花園の蜜洞をえぐり攪拌する穢れて脈打つものが。子宮をすすり泣きさせるような快感で胎内を荒らしている。シャックリのように痙攣した膣のなかで、白く濁った子宮頸管粘液がドプリと分泌される。
柳腰と形のいいハート型のヒップが、外部からの揺さぶりとは別に胴震いのように震える。目がチカチカするようで、何も考えられない。ただ、全身の素肌に、突き刺さるような暗い淫靡な視線を感じていた。
菊座までが微風にくすぐったく、ヒクつく。
乱れだした呼吸がマイクで拡散され、悩ましい息遣いがスピーカーで聴衆に届けられる。さっきの温かみのある笑い声や歓声とはトーンが違っていて、最低な陵辱の見世物を冷淡な気分で面白がっているのだった。
仕掛けたゲリラ将校は｢諸君、これが女だ。人間的に考えるのが間違い｣とでも言いたげで、涼しい顔でシガレット火をつけている。