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惨酷メカ:バーチャル・カプリコン、と芋掘りレジスタンス村娘(ケータイSF愚弄小説・18禁) ※第一部完結?※
【SF 官能小説】

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アキダホ・アマゾネス第三駐屯地村の二号機(オマケor予告?)-1

1
 州軍閥の中央要塞都市で士官学校の教育と訓練を終えて、ミケ・トラフグ(19)が少尉として赴任した先は、アキダホ・アマゾネス第三駐屯地の「曰わく付き」の村だった。
 なんでも、わずか数年前までは盗賊カルトゲリラの拠点で、コカイン原料のコカ畑で密造栽培ビジネスをやっていたのだそうだ。ところが、壊滅した。別に州軍閥に制圧されたとか周囲の村人が決起して討伐したとかではなく、荒野を彷徨っていた「野良」のロボットウォーカーが何かの偶然で乱入し、破壊と殺戮で滅茶苦茶にしたのだとか。
 そして駐屯地村に「アマゾネス」などとついたのは、カルトゲリラに囚われていた女たちや、拉致されて悪行への加担を強いられていた一部の少年兵などが、混乱に乗じて決起して自ら「解放」したことによる。野良ウォーカー・カプリコンに乗り込んで暴れたのも、まだ当時は二十歳にもならない女性だったとか。ゲリラの男たちは殺されるか逃げ出すしかなかったそうである。
 彼女たちが最寄りの州軍閥に連絡をとり(その庇護エリアの出身者が多かった)、州政府側は急いで一部隊を急派・駐屯させた。それで地勢条件は良くとも政治的に難しいこの場所の「暫定支配」が確定した事情がある。「暫定」というのは、ゲリラ側のテロル集団の連合勢力が支配地域の返還を求めており、買収や示唆された工作員や各地域からも、支配統治権に難癖がついているから。


2
 駐屯している大型・中型のウォーカーは、州軍閥のイヌノフグリとガバナーが二台ずつ、さらに鹵獲したキャンサー型を合わせても十機に満たない。周囲の村のテリトリーから戦力を募れば、近くで緊急招集できる数は良くてせいぜい二十前後だろうか(時間と準備で三十から五十くらいの結集も不可能ではないだろうが)。
 アキダホ・アマゾネス村が解放されたきっかけになったカプリコンも、村のパトロールと粗放農業の作業で巡回しており、たまに見舞いと修理を兼ねて立ち寄る。バイオメトリックスシステムの認証の関係もあって、事件当時に偶然に搭乗した村娘が、そのままパイロットに就任した事情による。
 それで、村の防衛力増強のためのプランが検討されたとき、住民の希望が「カプリコンをもう一台欲しい」であった。やはり村が解放された経緯ゆえだろうが、単に縁起担ぎというだけでなく、現実的な希望でもあった。やや旧式であることもあって、ガバナー型(歩兵型)やイヌノフグリ(プロメテウス戦車型)よりいくらか値段も安く、しかも建築などの日常の作業などでも案外に有益だったりする。
 導入されたモスグリーン・カラー基調の「カプリコン二号機」は士官学校からのパイロットと一緒だった。パトリシアとセラの一号機と比べて、より軍事用の戦闘用途機体であることが雰囲気でもわかる。
 ミケ・トラフグ少尉本人も必ずしも不満でなかったのは、カプリコンが大型ウォーカーである上に、ガバナー歩兵型と操作性が似ているからだ。
 それに、ガバナーやプロメテウス(イヌノフグリ)は、払い下げで各地の村でも防衛力兼作業用として運用されてはいるが、それらは最新バージョンの軍事エース配備機体に比べれば劣る。村配備された二級品・民間用のガバナー型と比べて、カプリコンが極端に劣るわけではない。たとえば最初はジェット戦闘機に乗りたかったのが、ジェット戦闘ヘリのパイロットに任命されたようなものだった。


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