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惨酷メカ:バーチャル・カプリコン、と芋掘りレジスタンス村娘(ケータイSF愚弄小説・18禁) ※第一部完結?※
【SF 官能小説】

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深層心理と赦しの儀式-2

2
 そのころパトリシアは目が点になっていた。
 かつて自分が敵の盗賊カルトに捕まっていたときに面白半分にとられた魚拓ならぬ「女体拓」(全身)が裏オークションで出回っていたからだ。しかも女性器の拡大版画まで(部分ごとで色分けされて、版画の要領で作成された忌まわしい記憶)。

(大丈夫、誰のかなんてわかるわけない)

 もう居直って、あくまでも知らぬ存ぜぬで押し通すつもりだった。気にしていたらやっておれない。
 ちなみにパトリシアが裏オークションのサイトを見ていたのは、奴隷や臓器摘出用に売られた子供を救出・回収するための情報収集である(要塞都市の州軍閥当局に通報窓口がある)。拉致された小さな子供は、育てるより売った方が手っ取り早く金になる。
 そして、盗賊ゲリラから放擲・解放された被害者の妊婦がレイプで出来た子供を売ってしまう悲惨なケースも多い。パトリシアが拘束中に抱いていた最大の恐怖は殺害だけでなく妊娠だった。今でも夢や何かの引き金で、その頃の恐怖や不安がよみがえってきて、気が狂いそうになることがある。
 その手の子供としては、セラはかなり幸運な成功事例ケースで、パトリシアとしては彼女が傍にいることでどこか妙に安心できる面があった。まるで理不尽や不条理に打ち勝つシンボルであるかのような。


3
 あの元ゲリラの少年兵士は、パトリシアを希望した(まだゲリラ支部の殲滅作戦前で、あの知人の女性は救出されていなかった)。
 セラがクスクス笑って見守る中、試練のミミズ腫れで倒れ込んだ少年の頭をまらぐ。長いスカートを少しだけたくして、皆の見ている前で小水をぶっかけるのだ。
 赦しと歓迎、拍手と歓声。
 スカートで中身は見えないとはいえ公衆の面前、パトリシアは真っ赤になってしばし黙っていたが、自分が汚した少年の顔をハンカチで拭いてやって「頑張って」とだけどうにか囁いた。


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