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妻を他人に
【熟女/人妻 官能小説】

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セックス漬けの日々-3

## 番外編 美人OLのエッチな習慣 (前編)

 可憐で清楚で、限りなく生娘に近い女性だと信じていた恋人のベッドの中から、黒光りする反り返った極太バイブを発見するという経験をした男はいったい世界にどれほど存在するだろうか。しかもまだ前夜の使用感が生々しく残るもの、という条件が加わると、その数はほとんどゼロになるのではないか。

 私の恋人ゆきは、いつも可愛らしく身を寄せ甘えてきて、服の上から胸を触ると恥ずかしそうに俯き、かといって抵抗することもなく静かに私の愛撫を受け止めてくれる、そんな女性である。もじもじする彼女の顔を見たくて顎を持ち上げると、普段は雪のように白い頬がほんのり桜色に染まり、蕩けてぽわんとした表情を見せてくれる。ぷっくり可愛らしい唇は品のよい光沢を纏い、私を誘う。かすかに開いた口元からは甘い香りが漂ってくる。
 実際甘い香りのする口臭なんてあるのだろうか。感じた疑問をそのまま口にすると「やだぁOくん……お口の匂いなんて嗅がないで」ところころ笑う。笑うと甘い香りがふわりと拡散し、花びらが舞い散るかのごとく私を包む。

 匂いに鼻が慣れてくると、やがて甘ったるい香りの奥から、一日働いて帰宅したOLの汗の匂いを感じることがある。脇の下やうなじ、胸元、あるいは股間や足先からどうしても漂ってきてしまう、つんと鼻を突くような仄かな刺激臭。隠そうとさまざまなケアをしているに違いないが、それでも女性である以上、人間である以上はしかたない。身体の芯から滲み出てくるようなゆきの体臭すら私には愛おしい。

 キスしようと顔を近づけると、唇を尖らせ応えてくれる。必要以上に突き出した唇は子どものようで少し滑稽なのだが、隙のない美人のゆきがやると、これもチャームポイントに感じられてしまう。いかにもキス慣れしていない、男性経験が控えめな女性という雰囲気で好ましいではないか。社会人彼氏と大学時代から付き合っていたと聞いていたので、いわゆる「恋人しぐさ」のようなものはきっと私よりはるかに洗練され、大人びているのではと内心恐れていたのだが、彼女の不格好な尖った唇を見るたびに安心し、愛おしさがこみ上げてくる。ひょっとしてその社会人彼氏とはセックス含めさほど深い付き合いではなかったのかも、しかも過去の異性経験は私と同じくその一人だけなのかもと、最近の私は希望的観測を抱いていた。

 仕事終わりに恋人の部屋を訪ね、唇を重ねる私たち。
「おかえり」
「ただいま」
 にこっと笑い、もう一度チュッと唇を尖らせキスしてくるゆき。笑うたびに甘い香りが鼻腔をくすぐる。花の香りとOLの体臭が混じり合い、フェロモンとなって私にまとわりつく。
 付き合って四ヶ月、部屋の合鍵まで持たせてもらうほど関係を深めてきた私とゆきだが、未だにキスするだけで胸が高鳴る。正直、今すぐ襲いかかりたい。襲いかかって胸に、脇に、股間に顔を埋め匂いを嗅ぎたい。実はこの清楚で愛らしい恋人は顔に似合わず陰毛が濃い。きっと一日働いて蒸れた股間は、すさまじい淫臭を発しているのではないか。初めて見たときからあまりのいやらしさにチラチラ見ては瞼に焼き付け、オナニーのおかずにしていた。

 そう、想像するだけで実行に移したことはない。かつて読んだセックス指南のサイトで「ベッドインの前には必ずシャワーを浴びよう」と書いてあったからだ。もちろん、「男性に慣れていない子は一緒にシャワーを浴びるのも恥ずかしいもの。気遣ってあげて」「クンニは恥ずかしいから嫌いという子も多いです。とくに男性経験が少ない女の子に無理矢理すると嫌われちゃうかも」というアドバイスも忠実に守っている。
 なぜなら「ゆきちゃん」は、きっと男性経験も性体験も私と大差ないはずだから。過去のことなどはっきり聞いたことはないが――失礼なので聞いてはいけないと指南書にも書いてあった――こんなに初心で恥じらいを見せる女の子が経験豊富なはずがない。以前、興奮のままにシャワー前のゆきの服を脱がそうとしたら「ねぇ、恥ずかしい……」と言われてしまったし、間違いない。指南書を読んでおいてよかった。
 そもそも私自身、実のところペニスの小ささにかなりのコンプレックスを持っていたので、勢い任せで裸になるのは抵抗があった。各自でシャワーを浴び、部屋を暗くして、毛布にくるまり下半身はなるべく隠した状態で行為に至る、これが私にとっても「ゆきちゃん」にとっても一番リラックスして愛を深められるやり方なのだ。

 そんな確信が、今日は揺らいでいる。

 さきほどゆきのベッドの上で、いわゆる「大人のおもちゃ」を見つけてしまったからだ。グロテスクに黒光りする下品でいやらしいバイブレーター。ベッドの上に隠されもせず無造作に放置されていたそれは、昨夜使用したのか陰毛が絡みつき、粘ついた体液やかぴかぴに乾いた何かが付着し、控えめ言っておぞましい姿をしていた。
 バイブレーターの存在こそ知っていたものの、実際使われるのはアダルトビデオの中だけだろう、リアルの女の子がこんなものを使うわけがないと思い込んでいた私は、最初それが何なのかすぐには理解できなかった。まして二十四歳で、いまだ笑うと少女のようなあどけなさを見せる可憐で清楚な恋人が、性知識も男性経験も少ないはずの職場の華の「ゆきちゃん」が、まさかバイブでオナニーをしているなんて。しかもこの大きさ、太さ。こんな代物がゆきちゃんのアソコに入るわけないではないか。
 しかし理性がいくら否定しようとも、その圧倒的存在感、使用感、体液、陰毛は、無慈悲に現実を突きつけてくる。 (続く)


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