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ドッペルゲンガーの恋人/過去からの彼女(官能オカルト連作短編)
【幼馴染 官能小説】

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亡き妹アヤへの手紙日記(前編)-4

6
 最初は義母の入浴に拙く無自覚に欲情していた思春期のリクを、付き纏っていた妹のアヤが目敏く見咎め、コッソリとからかうようになった。
 それまでにもアヤがリクに恋愛めいた感情を仄めかしたり、異性としての関心を示すことはあったけれども、半ばは兄の無節操への非難と母親への嫉妬を込めて、振る舞いがエスカレートしたように思う。ときおりに股間を這い回る視線はリクをわけもわからず興奮させたし、ふざけながら執拗にハイソックスの足で弄り触られて無様に勃起してしまったのは決定的だった。

「お兄ちゃん、これって「ボッキ」したんだよね?」

 あどけない妹の口から零れた、あからさまな言葉がリクを戦慄させた。
 アヤは女医の娘ということもあったのか、幼くもその手の知識を持っていた。あとで聞いたところでは、その手の性知識も母親から日常の折の雑談で教えられていたらしく、リクが想像したよりもずっと耳年増だったそうだ。

「そうだよね?」

 叱るような凛とした目で、妹は兄の股間をハーフパンツの上から鷲掴んだ。
 大胆で無遠慮な行動にたじろぐリクに、アヤは目を伏せて言った。

「ママの裸見たときみたいに、興奮してるの?」

 口調は妙に冷静で、少女の年齢不相応な、まるで大人のような表情をしていた。それから見詰めこんできた瞳は驚くほどに真剣だった。
 あれこそ完全に恋愛勝負沙汰の「女の顔」だったのだと、今になれば容易に理解できる。
 ただそのときは訳もわからないままに気圧されてしまった。怖いというのとは違うのに、抗えないような威圧感、そして魅力。
 元々がリクは義母に漠然と初恋めいた情緒を持っていたのだから、幼くとも容姿(さらには性格も?)を受け継いだ娘に嫌悪感を持つわけがなく、ましてや歳も近い。何かの機会にさりげなく迫られれば誘惑に抗えるはずもなかった。
 それまでにも「可愛い」とは思っていたし、家族としても異性としても愛情や執着も持っていた。たとえ僅かな歳の差で子ども扱いされてはいても、兄のリクの無自覚な感情をアヤは見抜いていたのだろう。
 そうして自分でも良くわからなかったのを強引に覚醒させられたのだ。
 あのときのアヤは知っているのに、知らない何かのように美しかった。

「私とママと、どっちが好き?」

「アヤの方、たぶん」

「ふうん」

 アヤは納得したような、しないような顔で、耳が赤くなっていた。
 やがて「見せて」と小さく言って、小さく獰猛な手指でハーフパンツを引っ張る。転げ出たそれをジッと見てから、「お風呂のときと違う」と呟いた。成長したのと、状態との両方のことだろう。考えてみればアヤはリクが入浴する際に目にしているし、最初の頃に何度かは一緒に入ったこともある(その後は恥ずかしく、どこか遠慮したのだ)。

「リク兄」

 アヤはつと立ち上がり、リクの眼前でワンピースのスカートを胸までたくし上げた。

「あのときも、見てたよね?」

 どうやら過去に一緒に入浴した際のことを覚えていたのだろう。ついつい物珍しくてジロジロ見てしまったのだが、子供だったとはいえ男の本能のなせる業で、アヤは敏感に察知していたに違いない。
 白い肌、ブラをつけていない乳房は淡く膨らみかけていた。ピンクの乳首が眩しい。
 本能的に凝視する兄の目線の前、アヤが自分で軽く引っ張り下ろした布の船底は、毛のない姫割れまで細く糸を引いていた。目の前で薄い糸はすぐ途切れ、彼女はほんの数秒だけ晒したあとでストンと座り込んだ。
 アヤは力が抜けたみたいに、急に相好を崩して「すごい恥ずかしかった」と笑った。
 それからごく自然に目を瞑って僅かに唇を突き出してくる。だからリクのファーストキスの相手は、妹のアヤになった。


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