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【短編】人気女性声優のうんこを食べた話
【調教 官能小説】

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【短編】人気女性声優のうんこを食べた話-1

”おまえのうんこが食べたい”(まるでタイトル一本釣りの涙ポルノ作品)

美しいものは穢さなければならなかった
生あるものは殺し奪わなければならなかった
それがこの世の鋼の戒律であり同時にわたしのPrinciple(原理・原則)だ。

わたしはかつて某有名声優と交際していた
誰でも作品のひとつは知ってるであろう
若しか、声のひとつは聞いたことがあるであろう

彼女とはあらゆる価値観や可能性がフィットした
デビュー当時から知っている彼女の躍進は
惜しくもありそして誇らしかった。
その出会いや数々の変態調教の歴史はここでは割愛する
またいずれかの機会に最高の思い出として読者の皆さんに共有したい
わたしと彼女しか知り得ない思い出を。
真面目で綺麗なアノコの身体はまるで宝島のように
土足で蹂躙され冒険し尽されているという事実を。

その中からひとつのエピソードを書き記すことにした
”おまえのうんこが食べたい”
それはわたしが初めて彼女に
自らの変態性を曝け出した瞬間だった
後に続く変態行為の数々の
そのトリガーとなるできごとだった。

「ねえ、おれな」
「―うん?」

「おれはな」
「―どうしたの?」

「おれはな、」
「おまえのうんこが食べたいんだ」


――それはとある臓物なんかよりよっぽど身近で、
だけどよっぽど神秘的な代物だった
愛する人から産まれいずる穢れを口に含み胎内へ誘うことでわたしという不揃いな人間が補完される
ごく自然とそう思った
これはきっと子供の頃から漠然と思っていた

いつでも対等に真面目に向き合ってきたわたしたちの関係が
その一言で終わりを迎える可能性もあったんだ
愛と現実の狭間で揺られる自身の心を打ち破り
そう思いを告げるまでにはたくさんの時間が必要だった。
彼女を信じていた。
しかしそれでも怖かった。

美しいものは穢さなければならなかった
生あるものは殺し奪わなければならなかった

生き辛い性を携えたわたしと向き合いきれずに
ふいにした関係もあった。

だからこれは魂の哀訴嘆願だ
どうか
どうか…


「どうやってする?」


え”ッ―?


わたしは呆れた
いや、
確かにその時”愛”を知ったんだ。
可否ではない
彼女はそう、
その瞬間にはもう、幾重にも分かたれた世界線の何パターンかのボクに
すでにうんこを食わせていた―――!
慈悲を乞うわたしに
その間もなく間違いなく手段を問うてきたのだ
脳内に繰り広げられたあなたの”如何”を見せてよ
もう”如何”にでもしてよ
わたしがそんな気持ちになるのは必然だった。

みんな、知ってるか?
みんなの好きな〇〇ちゃんは
彼氏にうんこ食わせるような女だぜ(あくまでわたしのオーダーによるもの)
これはとんでもないことだと思うぜ。

普段ある種
自身を律する立場にある彼女もまた
Personaを被る役者なのだ
そう、文字通り役者なのだ
その苦しみをいくつでも知っている
そしてその強さも弱さも誰よりも知っている
だからこそ彼女は美しかった
彼女はこの世の平坦な戦場に咲く戦乙女(ヴァルキュリャ)だ
悪魔には説法を!
天使にはラブソングを!
Release the Pressure″ (その圧力から羽ばたけ!) 

後々聞くところによると
やはり彼女も内なる自身と向き合いきれずに
その刀を鞘から抜けずにいたのだと言う
純然たる変態にはいつだって羞恥心がある
虚ろと向き合うことこそが対話であり
悦びでありそして苦しみなんだ
これはやはり人生そのものでしかない

寸刻
彼女はとても背が高い。
細くしなやかに引きしまったちぶさや胴体には若さという扇情装置が容赦なく搭載され
ひらりと舞うだけで下腹部への血流の蠕動をけたたましく促した。
言葉もなく、長くスラリと伸びた粗雑さを知らない脚が丁寧に折り畳まれ
すでに和式便器と化したわたしの顔面へと目掛け瑞々しく実った双丘が舞い降りる
臆病な自尊心と、尊大な羞恥心とが入り乱れる表情が
その窪みの皺ひとつひとつから読み取れた
わたしは身震いをひとつ、だらしなく鈴口から悦びか苦しみかもわからない涙を流した。
虎だ
彼女は虎になったんだ
まるで底を知らない穴隙から獣の慟哭が聞こえた
彼女は月夜に向かって吠える、虎だ。

嗚呼、
わたしの全てを捧げます
だからあなたの幾許かをわたしに。
支配と従属は表裏一体だ
愛は流転していとも容易く憎しみに変わる
美しいものも汚いものも全部ぜんぶゼンブ!
ぼくのものだぼくのものだぼくのものだ
おまえの全てはボクのモノだ。
逃れようのない悦楽ミラーボールの怒濤を潜り抜け
わたしは微睡み溶け込むように
彼女のうんこを飲み下した。

――悠久とも言える時間を感情の波が逆巻く
そのミナモに漂うのは至福の極みだった。
彼女から必要とされず排泄された穢れがわたしの胎内を彷徨い歩いて
またうんことして排泄される
たゆたい見上げる空を
浜に押し寄せる風を
わたしはふと大森海岸の岸辺を夢想した
そう
あの時ぼくたちはひとつだった

大腸菌群に冒され
寄り返す波の如く地獄の苦しみを味わうのは
その直後の春の暮のことだった。


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