俺に舞いおりた『景品』-3
しかし、想像してた股間とは違ってた。
(毛、生えた形跡全然ないぞ……)
彼女がいきなり俺のチンポをおクチにした時、彼女は経験豊富だと俺は感じてた。
しかしそれとは真逆である股間の愛らしさと未成熟さは、かえって俺のチンポの勢いを増幅させただけだった。
「出来るだけ、妊娠は避けてやるからな。」
女性の性器を初めてナマで見る童貞のクセして、俺は半信半疑で彼女の股間のわずかに開く部分にチンポを押しつけた。
(よかった…… ここだ、ここだ。入ってく入ってく……。)俺のチンポが彼女の股間でくすぐったさを感じはじめた時、
「や、痛いっ！」いきなり彼女は俺の胸に手を伸ばし、俺を離そうとした。
でも俺が煙を吹きかけると、そのチカラは弱くなり、やがて手を俺の背中に回して俺のカラダを自分に引き寄せてきた。
(くっそー、ダメだな……)俺はｖａｐｅを手にしたまま感じた。
(もっと乱暴にチンポ奥まで突っ込みたかったのに、キツくて気持ちよくて、これ以上入れられない……)
○
その時にやたら煙使ったせいか、それ以後ｖａｐｅに充電器つないでも光が点かなくなった。煙も出なくなった。
(何回くらい使えるのか、説明書に書いておけよ…… まあ、でも、バレなかったのは運がよかっただけだよな……)
しばらくして、リサイクルショップで安売りされてたｖａｐｅを手に入れた。
これがないとクチが寂しくなる時があるんだ。
そして、フツーのｖａｐｅの煙は、あの煙に比べるとはるかにおだやかな味だったから。
ある日、俺が出かけた先の公園の記念碑に、隠れるようにしてｖａｐｅを吸っていると、
「お兄さん……」と呼ぶ声がした。見るとｓ学高学年くらいの女の子が俺のそばに立っていた。
「どうしたの？」俺が聞くと女の子は、
「その煙、いい匂いがするね。」と言った。
「そう？」俺はふざけて女の子の方に煙を吹きつけた。
女の子はニヤニヤしながら、
「何かこの煙、すごくエッチな匂いだよね。」
と言うと、股間に手をやってモゾモゾさせた。
【おしまい】