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偽装結婚
【義父/義母 官能小説】

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屋敷の朝-1

ダイニングに行くと、紀香と典子姉妹が、談笑しながらコーヒーを飲んでいた。

「おはようございます、奥さま、会長」
「おはよう信子さん」
「おはようかぁさん、典子」
「おはようございます三太さん」
「信子さん昨日は可愛がって頂きましたか?」
典子のストレートな質問に、信子は少し恥ずかしそうにハイと応えた。

当然だろう、隣には三太の実の母親、総帥の奥さまが居るのだ、普通は簡単に人前で答える
話でもない。

「信子さん私を気にする事は全くないのですよ(笑)」
「ハイ、ありがとうございます」
「この屋敷に泊る、三太さんの女性のお客様は全員彼女だと、屋敷の者はみな知っていますから(笑)」
「泊ると知った時点で彼女確定なのですね(笑)」
「泊るも何も、三太さんがココに連れて来た女性は、典子と信子さんだけですよ」
信子は驚いた顔をして、三太を見た。

三太はただ普通に出されたコーヒーを飲んで話を聞いていた。

「あなたも総帥に会われたのでしょ(笑)」
「ハイ、秘書としてご紹介されました」
「親に紹介する女性ですよ(笑)自分の彼女として恥ずかしくないから紹介したのでしょう」
「ただの秘書なら総帥に会わせる必要もないのですから(笑)」

信子だけが、秘書の顔して屋敷に居た事を話しを聞いて恥ずかしく思った。

「さぁ信子もコーヒーを飲んで朝食を決めろよ」
「ハイ?」
「決めろと言ってもメニューは多くないけどね(笑)」
レストランの様に食事のメニューがあり、和食か洋食、単品の料理が数種類載っている。

「渚、僕は洋食で卵はハムエッグにしてよ、あと・・・肉ね(笑)」
「信子は?」
「私も洋食でお願いします」
「卵料理が付きますが、何を食べられますか?」
「なら、スクランブルでお願いします」
「畏まりました」
「三太さまが朝から肉では、相当体力を使われたのですね(笑)」
「会長ぅぅぅ(笑)」

「三太さんは本当に何も変わらないのですね(笑)」
「典子だけでなく、かぁさんまでそれを言いますかぁ(笑)」
「あなたは変わらない男だと褒めているんです」
「そうですか(笑)」

最初は、厳しく口数の少ない奥さまだと言う印象だったが、
本来の姿は、会長に似た、明るく会話好きの方なのだろうと信子は思った。

料理が運ばれて来て、食事が始まると、三太が奥さまに聞いた。

「今日はオヤジは来るのが遅いんだね?」
「三上に午前中は、家族でゆっくりする様に言われているのでご自分もまだ寝ているのだと思いますよ」
「そうか(笑)三上もゆっくり朝を楽しんでいるんですね」
「ええそうだと思います」

屋敷の空気も休日の午前中の様に、ゆっくりとした時間が流れていた。

食事が終り、リビングに4人が移動すると、信子が時間を確認した。
9時30分を少し過ぎていた。
「三太さま、今日の予定はどうなりますか?」
信子の秘書としての質問だ
「あぁぁそうだね、戦略室のメンバーに午前中までに業務を切り上げる指示を出してくれる」
「ハイ畏まりました」
「あと・・・メンバー全員は午後1時に会議室に集合ね」
「ハイ」
「全員に新会社への転籍を伝える予定だから」
「では早速、二葉さんに連絡を入れておきます」
「あぁぁ頼んだよ」

信子は、廊下に移動すると、二葉に電話で内容を伝えた。
簡単に新会社への転籍を二葉には伝え、もし残りたいならそれも可能だと伝えた。
二葉からは、そんな話があるのなら、断る理由はないと即答された。

信子が電話を終えて、リビングへ戻ると、三太が言った。
「業務連絡は終わったね?」
「ハイ」
「なら午前中の君の仕事は終了だ(笑)」
「ハイ」
「屋敷の外を案内するから行こうよ(笑)」
「そうですか、なら是非お願いします」
「典子はどうする?」
「私は姉さんと姉妹の会話ね(笑)」
「そうかぁ(笑)なら信子行こう」
「ハイ」

紀香と典子は二人を気にする事なく、楽し気に話していた。
姉妹と言うのは、あんな風に一日中でもおしゃべりしているものなんだと思った。
1人っ子の信子には、姉妹がどういうものなのか、理解できないので不思議に見えた。

屋敷を出て、三太に案内されながら、敷地を散歩する二人、
「ご姉妹と言うのはあんな風に話すんですね?私には、姉妹がいないので不思議です」
「僕だって年の離れた異母兄弟だからね良く判らないよ(笑)」
「そうなんですね」
「子供の頃から特別仲良しだと思うよ二人は・・・」
「そんな感じはします(笑)」

案内された、屋敷の裏側は、意外と木や緑が多く、森の様だった。

「案内と言っても僕もココに子供の頃の思い出は少ないんだよ」
「そうなのですかぁ」
「ほとんど典子の家に居たからね」
「子供の頃は西条のお屋敷の方が思い出が多いですか?」
「あぁぁそうだね、ココは大学生からかな」
家族と離れ、典子会長に育てられていた話は、リアルな話で二人の関係も社長との関係も
深い事を理解した。

そんな深い関係性の二人の間に、自分も加えてもらっていると考えると、三太の自分への
愛情の深さも、結構なものだと思い、胸が高鳴り、キスせずにはいられなかった。

激しく三太の唇を求めた信子は、抱きつき、中々離れられなかった。
「ありがとう信子、気持は十分に伝わったよ(笑)」
「すいません・・・堪らなくなって」
「そんな情熱的な信子が大好きだよ」
「恥ずかしいですけど(笑)」
「いいや、ちゃんと気持ちを表現してくれるから嬉しいよ」
「女で居ても良いのですか?」
「あぁぁ勿論だ、僕からお願いするよ」
「嬉しいぃぃぃ」

真昼間の屋敷の野外で、長時間、抱き合って激しいキスが出来る場所があるって・・・

羨ましい・・・




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