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偽装結婚
【義父/義母 官能小説】

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緊急役員会-2

緊急役員会は、社長の一方的な報告ばかりなのだが、その内容は役員が声を上げて、驚く
モノばかりだった。

プロジェクトに関して言えば、日本の有名企業が参加し、意見を取りまとめて、発表までには、
年単位の交渉が必要だ、国まで動かすとなると、余程の人物が裏で動き、呼びかけないと
ほぼまとまらない話だろう。
しかし、高速鉄道の話は、東南アジアの国からつい、一年前に発表になり、交渉の時間は少なかったはずだ、
その発表に社長が立ち会うという事は、動いたのは我が社の人間と言う事。

そのタイミングで、社長の結婚発表、相手は最近役員に就任した袋小路三太。
やる気のない、家柄だけの殿様役員との評価だった袋小路だ。

しかし、会議で3か月で今期10%増を約束し、最終15%増を超える予定は確定したと報告を聞いている。
結婚に・・・プロジェクト?役員全員が、三太の力だと確信した。

会議室は大きな拍手に包まれた。

役員の視線は、三太に集中しているのだが、当の三太は、コクリコクリと船を漕いでいた。
役員達も三太には何も言えない、寝ていて会社の業績や評価が上がっているのだ、放って置いた方が、
良いだろう・・・社長の旦那さまでもあるのだから(笑)

記者会見の後、会社には問い合わせやインタビューなど、マスコミも騒ぎ出す、その対応に
専用回線を用意し、秘書課と広報部で対応する事が確認された。
会議解散後、役員から社長へ祝福の挨拶が殺到した。

三太は典子に起こされるまで、席に座り、寝ていた。

「役員会議て寝ている役員が何処にいますかぁ〜(笑)」
子供でも叱る様に優しく言う典子。
「報告会だろ?私には関係ない」
「今日の議題は全部あなたのことでしょ」
「麗子のプロジェクトと結婚発表だろ?」
「ええそうですけど・・・(笑)」
人間が大き過ぎるのか、彼の見ている世界は別次元過ぎて典子には判らなかった。

判っているのは、私を愛してくれていて私が彼を愛している事。

「お兄さま、お疲れ様でした」
「麗子ッ良い女の顔になって居るぞ(笑)」
「ありがとうございます」
「好きなようにやりなさい、何かあれば私がフォローする」
「ハイお兄さま」
麗子は三太に抱きつき、キスをした。

「良い匂いだ麗子ッ、セックスするか?」
「それはお母様にお任せします(笑)必要な時はお願いに上がります」
「そうか(笑)行ってこい」
「ハイ」
麗子が足早に去って行った。

「典子を抱けと社長命令が出た(笑)」
「命令でしたか(笑)」
「あぁぁ命令だった」

典子の手を引いて、三太は隣の会議室に入り、典子を抱き締め麗子の会見が終わる時間まで、
典子を可愛がった。

典子は嫉妬のスパイスなのか、狂った様に乱れ、三太の全身を典子の強烈なフェロモンに
塗り替えて行った。
三太に会った時の信子の反応が見たくて、夢中で抱かれた。

終って直ぐに三太の部屋で、信子と再会したのだが、信子本人は意識していないのだろうが、
一瞬、表情が変化した、典子はそれを見逃さず、本当に三太の女になったんだと確認ができた。
信子とは親友で、同じ男を愛する女同士、仲間なのだと思えた。


二葉が部屋に飛び込んで来て、
「本部長への取材が殺到しているとの事です予定は、いかが致しますか?」
「二葉くんコーヒーを頼む」
「はぁ?」
「二葉さんとりあえず三太さまにコーヒーね(笑)」
「ハイ、会長」
頭を下げて隣へ行く二葉。

「全く取材ナシでは通じませんよ(笑)」
「典子と麗子で対応ではダメなのかねぇ〜」
「それは無理です、麗子さんも困りますよ」
「麗子が困るのは可哀想だなぁ〜」
「ええ可愛そうです(笑)」
「あのうぅよろしいですか?」
「言って上げて信子」
「新聞社、放送関係で1回、業界誌など専門系で1回の計2回だけ」
「会見では無く質問に答えるインタビューを受けましょう」
「2回かぁ〜」
「同じ質問を何度も答える必要もありませんし、マスコミ側も聞きたい事を全て聞けます」
「そうよね(笑)一社1問にすれば、質問の内容も相手が工夫して来るわ(笑)」

「お待たせしました」
二葉がコーヒーを3つ運んで来た。

3人の前にセットすると、典子が聞いた。
「問い合わせはどれぐらい来ているの?」
「本部長へ新聞や業界紙など数十社は来ています」
「判りました、対応するからマスコミと業界系に振り分けて社名と連絡先を聞くように指示して」
「後は、直ぐに隣の会議室に担当を3名ほど来させて」
「ハイ判りました」
二葉は急いで戻って行った。

「信子さん担当が来たら、内容を伝えてくれる?」
「ハイ、場所や日時はどうしましょうか?」
「この子は時間が経つと逃げたしたりするから明日で良いでしょ(笑)」
「そうですね(笑)」
「明日の午前中と午後の二度にしましょうか」
「それで担当と場所を決めて、質問は1社1問、テレビ局のカメラは代表1台を徹底させて」
「会見形式のインタビューでよろしいですね」
「ええそのように伝えて」
「問い合わせ各社への連絡は?」
「ご案内をFAXでの一斉送信で良いでしょ」
「あぁぁ19時に送信してその後の問い合わせにはNOね(笑)」
三太は黙って聞いていた、典子は三太の性格をよく知っている。
必ず断る、口実を見つけてゴネる、しかし完璧に決められたことには素直に従う。

あと、麗子が困る・・の台詞は、三太には昔から一番効果がある(笑)

話の中で思わず典子から、この子と出たのは、子供の頃、麗子に甘い三太をからかう時に
「この子は本当に麗子に甘いわ」と典子が言っていた癖が出たのであろう。




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