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[姦獣共の戯れ]
【鬼畜 官能小説】

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卒業-3



美桜の優れた身体能力をもってすれば、この部屋に屯している男共の全員を倒すのは不可能ではない。
相手の攻撃や突進力をいなし、力学に基づいて関節を極める合気道ならば、確実に一人ずつ無力化出来るはずなのだ。


(は…外れないッ!?う、腕が動かせない…ッ!脚ッあ、脚も……ッ?)


絶望が一塊になって襲ってきた。
麻友を助けられず、そして自分の身すら守れる状況にはないという現実が、否応無しに迫ってきたのだ。


『良かったなあ。正義の味方が身近≠ノ居てくれてよぉ』

「放してぇッ!ち、ちょっとなに撮ってッッッ!?キャアアァアッ!!」

『あの田名部麻友を拉致ったんだから、カメラで撮らなきゃ勿体ないだろ?当たり前のコト言ってんじゃねえよ』


鈴木は麻友の魅力的な臀部を曝すべく、ジーンズに手を掛けた。
ただでさえピッタリとフィットしていた厚手の布地は、汗を吸い込んで更に強く張りついている。
グイッグイッと力任せにズリ下げると、高まる悲鳴にあわせて真っ白なパンティと、素晴らしく丸くて大きな白い尻が現れてきた。

肉眼で捉える麻友の尻は、つき立ての餅のようにモッチリとした肉感に富んでおり、どんな香水よりも芳しい香りを放ってきていた。

田名部麻友ファンでなくても魅了してしまうこの柔肉の割れ目には、きっと上品な《菊》の花が咲いているだろうし、その直ぐ側にあるぷっくりとした小山にも、艶やかな《薔薇》の花が咲いているはずだ。

男共は生唾を飲み込む。
ただ大きいだけの雪絵の尻など一笑に付すこの美味そうな尻を、これからゲップが出るまで味わえるのだ。

Tシャツも脱がして麻友を純白の下着だけにすると、逆Y字の天辺に、枷を嵌めた両手首を麻縄で結えつけた。
足枷の金具にも麻縄を通し、そして膝の上下にも麻縄を巻きつけると、細い拘束台にグルグルと巻きつけて固縛した。
更に天井から垂れている吊り縄を腰の括れに絡ませると、それは尻をグンッと突き上げる格好となるように、ギリギリと引き絞られていった。


「……や…めろッ!やめろおぉぉッ!!」


いきなり凄まじい怒声が部屋中に響いた。
思わず男共が怯むほどの声量の持ち主は、椅子に座らせられている美桜であった。


「こ、こんなッ……ふざけたコトが許され……ぉ"あ"ががッッッ」

『しーっ!今はまゆまゆの番なんだから』


手足の自由を奪われただけで、美桜は見事なまでに弱体化していた。
佐藤が美桜の前髪を握りながら掌で口を塞ぎに掛かると、いとも容易く美桜の怒声は封じられたのだ。
必死に噛みつこうとしているのが掌に伝わってくるが、軽く掌を丸めるだけで其れは躱せる。

全くもって《哀れ》の一言に尽きる。
もはや佐藤に恐怖心は欠片も無くなり、卑怯者の強気≠ヘ増幅していく。


『フフフッ……どうせ「絶対に許さない」「この卑怯者」「ただじゃ済まさない」とか言うんでしょ?そういう台詞ってさ、ボクらはもう聞き飽きたんだよねえ』

「おも"ッ!?も"〜〜〜!」


力尽くで装着されたホールギャグによるマスク効果なのか、より美桜の美貌は増していた。
麻友を助けてやりたいという正義感と、この部屋を統べる男共に向けられる殺意に匹敵する憤怒が、この美貌をより煌々と照らしつけている。


「この人達を早く止めてえッ!!い、イヤあッ!?あっち行ってえ!近づかないでぇッ!!!」

『ほらほら、早く助けてあげなきゃ…ね?なんでもお尻メインで姦しちゃうって企んでるみたいだから、相当ドギツい変態プレイになっちゃうかもよぉ?』

「ぉがッ!?ががッ!がはあッ!」


鈴木は佐藤の底意地の悪さにニヤリとした。

今の美桜の心境は、あの日のかずさより悔しくて哀しいはずだ。
本来の実力を発揮出来ないという状況は同じだが、そこに助けを求めてくる《弱者》の存在があるという点が違う。

由芽は自分を犠牲にしてかずさを守ろうとした。
だが、麻友はただひたすらに美桜に助けを求めて泣き叫んでいる。


(た、田名部さんッ!この…ッ…この鎖が無きゃ…ッ!)


この男共は、麻友と美桜の共通の敵……麻友の苦しみは美桜の苦しみであり、哀しみも恐怖も怒りも二人は共有している……美桜は己れの絶望的な無力さに打ちひしがれ、遂に顔を逸らして硬く瞼を閉ざしてしまった……。


『何だよ、そうやって逃げる≠フかい?』

「ん"ごッ!?」


佐藤は立ち上がって美桜の真上から両手を下げ、それぞれに前髪を握りながら瞼を人差し指で捲って眼球を剥いた。


『田名部麻友を救える唯一のチャンスを逃したのは美桜……君じゃないか?さっさと通報してればこんなコト≠ノはならなかったのに……エヘヘへ?』

「ごがあッ!?お…があ!」


理不尽で身勝手な責任論を頭上から浴びせられる美桜……睨みつけて自らの正当性を誇示しようにも頭部は全く振られず、閉ざしようのない裸眼には泣き叫びながら弄ばれていく麻友の姿が容赦なく飛び込んでくる……。


『コレはまゆまゆのお顔専用のカメラだよ?ほぅら、三つも並べて撮ってあげちゃうんだからあ』

「い…ッ…イヤあぁッ!?カメラ向けないでえッ!!」

『なんでだよぉ。カメラで撮られるの好きでしょう?嫌いなヤツが何でアイドルなんかになるっていうんだあ?』


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