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[姦獣共の戯れ]
【鬼畜 官能小説】

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卒業-1




『オイ、自分の足だけで逃げられる距離じゃないトコまで連れてこられたってのは知ってるよなあ?』

『このドアにも鍵掛けてぇ……っと、このドアにもしっかりと掛けねえとなあ』


簀巻き状態の二人は、揃いも揃ってサナギのようにグニャグニャと身体をくねらせながら何かを呻いている。
スタンガンの電撃では聴覚を失ったりせず、当然の事ながら、車内でのやり取りや、開けては閉められるドアの音すらも全て二人は聞いていた。


『すみませ〜ん。コイツにもう一発喰らわせた方がイイですかね?だって危ない≠オさあ?』

『クククッ……イイ判断だ。ほら、ヤッちまいな』

「ぎッッッッ………!」


簀巻きのままの美桜に、佐藤は電撃を喰らわせた。
かずさの拳すら絡め取ってしまうかもしれない危険な手を、自由にさせる可能性は残しておくべきではない。
主導権は常に、此方側に置いておくべきなのだ。


『ごめんね美桜ちゃん、痛かったあ?』

「ッッッ!」


手も足も出せなくなった美桜の毛布を剥いだ佐藤は、素顔のままでヌゥ…っと顔を近づけて見下ろした。

簀巻き状態で暑かっただけではない汗の珠≠ェ額に散りばめられ、電撃の作用とは違う目尻の痙攣が瞳に映る。

それにしても美しい顔だ。
しっかりと整えられた眉に、クッキリ二重瞼のクリっとした目。
高過ぎず低過ぎずのスッとした鼻筋から下の、薄いながらも艶っぽい唇。
こんな女性に保険の契約を迫られたら拒否するのは難しいと思わせるほどの色気が、この直前にある美顔から発せられている。

日本刀のような冷たさを感じさせるかずさの美しさとは違い、どこか温かみのある、何かの小動物的な可愛らしさを持つ美桜は、佐藤からすると田名部麻友よりも欲情を掻き立ててくる女だ。

とても魅力的で、しかし、危険極まりない女……佐藤は撮影用のストッキングを被ると部屋の奥から大きなバッグを運び、そして美桜から〈危険〉を取り除くべく、冷徹な拘束具を中から取り出した……。


(そ…んなッッッ!?や、やめてッ!やめてえッッッ!)


身体に力が入らない……しっかりと見え、聞こえ、状況の判断がつく中で、美桜は拘束具が迫ってくるのをただ見ているしかない……。


『佐々木くぅん、美桜ちゃんに拘束具を着けるシーンを撮ってくれない?結構好い顔≠オてくれるんだよねえ』

「!!!」


呼ばれた一人だけではなく、全員がカメラを持って取り囲んできた事に、美桜の表情は引き攣っていた。
黒革の枷に付いた金具がカチャカチャとなり、鎖がジャラジャラと騒ぐと、もっとその顔には歪みが生じた。


『全部見えてるんだよねえ?こ〜んな丈夫な革で出来た枷を手首に着けられたら…?エヘヘッ……』

「う"ッ…かは…ッ…あ…ッ!」


美桜の目だけがギョロギョロと動いている。
ジャケットを脱がされYシャツの上から細い手首を掴まれ、そして掌には半月状の革袋を被せられた後に手枷がしっかりと嵌められた。


『さっきみたいにボクの腕を捻り上げないの?このままじゃ田名部麻友ちゃんがレイプされちゃうよ?無修正DVDの主役に抜擢されて販売されちゃうよぉ?』

「あ…あ"ッ!ぅあッ!?かはぁ!」


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