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『THE ENDLESS』外伝〜光羽編
【ファンタジー その他小説】

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『THE ENDLESS』外伝〜光羽編死の章-2

…俺はもう現実世界では死んだ。これからは此処が俺の新しい人生の舞台だ。

「天下を取る、とか言ってな」




俺はレベル上げ…いや修業を終え、ギルドに戻った。

「こんにちは、マスター」
「蓬莱か、今日は早かったな」

颯葉は来ているか……?

「おお光羽、何処に行っていたんだ?」
「一寸修業を…な」

颯葉も早い。理由ははっきりしている。



その後暫くして、他の三人も集まった。

「…で、今日は何をする?光羽」
「今日はギルドシティ内での戦闘だ。この区画を奪回する」

俺は地図の南の方を指差した。

「初の市街戦っスね」
「そうだな…対策としては…鋭刃、お前は覚醒するな」
「うへ」
「敵が出て来ないと意味が無いからな…で、シエルは鋭刃から離れるな」
「はぁい」
「ミリアはこれを持って行け」

俺は懐から青い宝石のついた指輪を取り出し、投げて渡した。

「それは発動してから一時間、魔力を漸増させるアイテムだ。今回は俺も使う」

結構高かったが…

「後の二人はいつもの様にやってくれ。よし、行くぞ」




目的地には誰も来ていない様だった。俺は道の真ん中に躍り出した。他のメンバーも続く。

「この区画の攻略を担当するSomisiaeだ。賊は速やかに退去せよ!」

勿論これは敵を呼びだす為の台詞だ…っと、来た来た。

「“西”め…ここを襲っても何の益も無いぞ」
「ミリア!」

俺の指示でミリアが強い攻撃魔法を撃つ。

「ぐはっ…馬鹿な…いきなり強力魔法だと…?」
「避けられないお前もどうかしている」

颯葉が止めを刺した。

「弱い弱い。もっと骨のある奴はいないのか?」
「こっ…ここにいるぞ!」

蓬莱も挑発が上手くなったな…

「うおお!」

うちの四人(颯葉、蓬莱、鋭刃、シエル)と敵方の激しい剣戟が始まる。俺は周りを見回した。屋根の上から攻撃しようと狙っている奴が数名いる。


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