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ワンメイク!
【スポーツ 官能小説】

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予選-1

新設された「全日本選抜」はメディアだけでなく一般のファンにも有料で公開された。出場選手が着る水着は男子も女子も色が違うだけでデザインは同じということに気付いた観客。通常の大会ではあり得ないシチュエーションにみんなざわついている。
女子にはSサイズがピンク、Mサイズが淡いブルー、Lサイズがイエロー、XLサイズがオレンジと色が違うが、肌への密着度が高いことで業界で知られているO社の全く同じデザインの水着が使われている。

会場に入る選手達は前日に検量をしたスペースとは別の場所にあるロッカールームに向かうが、その手前に役員がいる。生地を切るなどして水着を改造していないかどうかを確認する。水着の確認ができた順に選手達はロッカールームに入るが、そこでは同じ種目のライバルの様子を伺いながら着替える選手もいる。
そんな中、真理子は自分と同じくらいバストが大きい選手を見回していた。水着にバストをどう押し込んでいるかが気になっていたようだ。ライバルのメリハリのあるスタイルに目を奪われ全裸のままで立ち尽くす選手もいる。着替えた選手達はジャージやガウンを羽織ることなく水着のままで招集所に集められる。これも不正防止策だ。

大会最初の女子種目は800m自由形。自由形の長距離種目では短距離種目ほど水着で大きく変化することがないからか、トライアル(前日練習)でハイレグワンピースに違和感を訴える選手はいなかった。
予選1位でクリアしたのは25歳の谷本真美。競泳とフィンスイミング、オープンウォーターの三刀流でならす彼女は、ヒップの食い込みが多少気になったもののキックがハーフスーツを着ている時よりも楽に感じて自己ベストを更新した。しかし、ハーフスーツでできる腿の締め付けがないからか、他の選手達は予選で自己ベストよりも5秒以上遅くなっていた。

次の女子種目は100m平泳ぎ。50mと100mの平泳ぎ2種目に出場する28歳の山本華莉奈は10代のころからハイレグワンピースを着ているが、トライアルから違和感があった。原因はFカップにあったようだ。前日の検量で身長とスリーサイズを測って着る水着をきめたはずだが、華莉奈の場合はトップバストがあまり大きくないもののアンダーバストとの差でFカップになったため普段の水着よりもバストの部分がきつく感じていた。この違和感に悩まされたままでレースに向かったためか、得意の100mでもギリギリ8位で予選突破となった。
ハイレグを着て足回りが楽になった高橋ともえは予選から自己ベストを更新して1位で通過した。

柴田真理子の最初の種目は200mバタフライ。真理子は水着の着方を変えてみた。トライアルの時はバストを水着の真ん中の方に押し込むようにしたが、自分のバストが一般的なスイマーより柔らかいのを考えてバストを水着の外側に広げるようにしてから水着を覆うようにした。ハーフスーツを着るときのようにバストを押しつぶすようにしてみたわけだ。
200mは真理子にとって得意とはいけないが予選では自身のシーズンベストを出し予選を2位で通過した。

50m背泳ぎにはナイスバディで真理子と人気を二分するといわれる大学4年生の深町ますみが登場。90cmHカップの美巨乳、90cmの桃尻にぴったりと張り付くハイレグワンピースはパワフルな泳ぎを見せるますみとの相性抜群。ひときわ目立つバストをつきだしてシーズンベストとなるタイムで予選1位で通過した。同じ巨乳でも張りがあると言われるますみのバストは軟乳と言われる真理子のバストと比べてぶれにくいため、水着の着方にあまり神経を使う必要がなかったようだ。

次は50m自由形。川口ルリカがこの大会で最初のレースに臨む。スタート台に立つ直前まで肩を回してプルの動きを確認すると、観客がいる前にもかかわらず水着の内側に手を滑らせバストを外の方へずらす。その効果がすぐに出た。トライアルで不安に感じていたバストの窮屈さが解消されプルの動きが楽になり、ハイレグでキックがしやすくなったのが相まって目標以上のタイムを出せた。50mは3位で予選を突破した。

1種目につき2組ずつしか予選がないため、あっという間に1日目の女子最後の予選種目に入った。大学4年生の竹内里帆が登場する400m個人メドレーだ。複合種目ということもあってか、里帆は巨乳でもなければ桃尻でもない。身長は170cmで、古内ひかりほどではないがスレンダーに見える。推定Cカップの美乳で小尻で、普段使わないハイレグワンピースを着ても違和感はない。いつも通りに手応えのある泳ぎができた里帆は自己ベストどころか日本記録に迫る好タイムを出してきた。

1日目の予選がすべて終わると、決勝に残った選手達はサブプールでのクールダウンをしてから招集所にまた集まった。不正対策のため何も羽織らず水着だけの姿になっている。ヒップや股間の部分の食い込みを直したりバストのズレを水着の内側に手を入れて直したりしている。決勝に向けて緊張しているのか、予選を泳ぎ終わった時にはあまり目立たなかった乳首がくっきり浮き出ている選手もいる。
「ねぇ、ルリカもおっぱい押しつぶしたね」
「真理子さんが着替えるときにおっぱい押さえながら肩紐を通したのを見て試そうかなと思ったけど、迷っちゃって…。結局スタート直前でやっちゃいました」
「お客さんがいる前なのに大胆ね!」
「脱ぐわけじゃないから大丈夫かなと思ったから。普通の大会でもやったことありますよ」
FカップのルリカとGカップの真理子はクラブの直属の先輩後輩の間柄。同じ水着を着ているからこその問題をざっくばらんな会話をしながら共有して決勝へ向かう。そういう様子が何カ所で見られた。


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