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龍の血の一夜
【ファンタジー 官能小説】

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昂り 〜カティア〜-5


もはや疲れ切ってなすがままになっているカティアを後ろから思う様蹂躙する。

何度目かわからない欲望を吐き出したとき、すでに朝陽が昇っているのに気づいた。

ああ、一晩が過ぎたのだ。

まだぼんやりしているけれど、1番辛いときは過ぎた。

ごぽり、と音を立てて自身を引き抜くと、カティアを残して部屋を出た。

「熱い湯と、食事を」

「用意してございます」

昨日と同じ場所で待っていた侍従が、湯桶を示す。

「体調はいかがでございますか」

「辛い時は越えた。あとは左の部屋で過ごす。カティアを労わってやれ」

「心得ました」

外傷はないように見えたが、内部と精神はわからない。
過ぎた快感を与えられて、ときに暴力的に犯されて、ほんの時折、精神を壊してしまう者もいる。

また、そうしたことがなくても、彼女たちは愛してもいない男の子どもを孕み、産まねばならない。

龍の望みは己の血を増やすこと。
俺がこの時に欲のまま犯した女は、必ず身籠る。

湯浴みをし、朝食を食べてひと心地着くと、また、体内で昏い熱が沸き上がるのがわかった。

立ち上がり、左の部屋を開ける。


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