投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

夏声
【エッセイ/詩 その他小説】

夏声の最初へ 夏声 0 夏声 2 夏声の最後へ

夏声-1

陽が沈むまさにその時

あなたのことを思い出す

オレンジ色の背中が語る

あの日のことを夢だと言うの?


夏の日そこには

あるべきものがなく

気付かずに笑う

手に触れてもきっと

あなたに届くわけないのね目の前にあるのに

あたしはやっぱり何も出来ずに

ただあなたの香りに酔いしれる

心を閉ざして近付けさせない

そんな毎日いつの日か

あなたが壊して叶うまで

あたしはやっぱり何も出来ずに

これからなんて嫌いだと

自分に言い聞かせよう


冷たい風を肌に感じ

ぬるい水につかって息を止める

これは何の音?

これは誰の声?

教えて


陽が沈むまさにその時

あたしはいつだって

あなたのことを思い出す

その手はずっと

あたしだけのもの


夏声の最初へ 夏声 0 夏声 2 夏声の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前