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英才教育
【調教 官能小説】

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三者面談-1

美雪に朝、呼び出されてから美波は、学校以外の時間を美雪と過ごす事が多くなった。
女性同士と言う事もあるだろうが、美雪の助言通りに衛と接すると、叱られる事が減り、
優しい言葉を掛けてくれる回数が増えたのだ。

「美雪ママ、衛ちゃんから聞きましたか?」
「何を?」
「来週から進路に関しての、三者面談が始まるんです」
「衛さんからは、話もプリントも渡されていないわね」
「衛ちゃんはオヤジに迷惑は掛けられないと頭良いのに進学しないと言っていたけど・・」
「海斗さまの考えを聞いていないので、考えは判らないけど、私はチャンスがあるなら進学を勧めるわね」
「私は衛ちゃんと一緒に大学に行きたいと思っているので・・・」
「海斗さんの考えを聞いてみるわね」

夜、海斗が帰ると、美雪は面談がある事を伝え、衛の進路に関して、海斗の考えを聞いた。
「二人の時には、アイツのしたい様にさせるつもりだったが美雪はどう思うんだ?」
「私はチャンスがあるなら、進学してもらいたいですね」
「そうか、なら衛と話して、美雪が面談に参加してくれよ」
「私が学校に行っても良いのですか?」
「美雪は衛の母親であり、人生の先輩だヤツに美雪の考えは伝えてくれよ」
「判りました、面談に行く事も含めて話して見ます」

美雪は、数日前にこの家に嫁いで来て、衛の大切な将来を決める話し合いに参加しても、
良いのかとも思ったが、海斗さまに母親として頼まれたのだ、衛の気持ちは尊重するが、
先輩としての意見は、伝えようと思っていた。

翌日
衛が学校から戻ると、美雪の前にプリントを一枚渡してきた。
「来週、進路を話し合う三者面談があるんだ」
「もぅ〜そんな時期なの?二年生でしょ」
「まぁ〜進学なら文系、理系進みたい学部で授業も勉強も変わるからね」
「俺は進学する気はないけどね」
「どうして?成績は優秀だと美波さんからも聞いているけど」
「オヤジにこれ以上の負担は掛けられないだろ」
「それは子供が心配する事ではないと思うけど」
「オヤジにはココまで迷惑かけているんだよコレ以上は・・・甘えられねぇ」
「なるほど・・・衛さんの気持ちは判った」
「そう言う事だからヨロシク」
「それでも面談には私が参加しますからね」
「来るのかよッ」
「ええ、参加もせずに海斗さまに報告できませんから」
「まぁ〜オヤジの嫁さんだからなッ」
美雪は真っ直ぐな親思いの熱いステキな男性に成長しているんだなと思った。

約束の時間より、早くに学校へ着いた美雪、衛と美波がどんな学校で過しているのか、
色々と観たかったし、美雪自身が高校の雰囲気を感じてみたかったからだ。

田舎の木造の古い中学を卒業した美雪にとって、役場より近代的な建物に迷子になりそうな
教室の数、衛や美波と同じ制服の生徒が沢山いた。
美雪は思わず、楽しそう・・・と声に出して言っていた。

「美雪ママ・・美雪ママ・・」
美波が美雪を見つけて、手を振って走り寄って来た、
「美波さん良く気が付いたわね」
「こんなスタイルの良いママは、美雪ママだけでしょ(笑)」
「ありがとう、嬉しい(笑)」
「地味な服装でも、やはり目立つんだね美雪ママ」
「衛さんが、恥ずかしがるから地味にして来たのよ」
「衛ちゃんの所まで案内するね」

美雪から見ても、美波は女子生徒の中でも、可愛いレベルが数段違っていると思った、
二人が並んで歩くと、美人姉妹のように見え、すれ違う生徒は振り返って見ていた。
美波は、生徒の予想通りの反応に、気分が良かった。

教室前の廊下に並べられた椅子に衛は座って居たが、二人を見つけると立ち上がり、
「美雪ッ」と手を上げて呼んだ

周りの生徒は、驚き衛が手招きしている方を見た、生徒達は美波と呼ぶ衛を良く知っているが、
笑顔で美波以外の名前を呼ぶのを始めて聞いて、驚いたのだ。

歩いて近づいてくる美波の隣に、大人の美波似の女性が居た。
「衛ちゃん美雪ママと下で会ったから案内して来た」
「美波ありがとうなッ」
「見つけるの簡単だった(笑)キレイだから」
美波さんに私が迷わない様に案内させてくれたんだ、紳士な衛の振舞に美雪はドキッとした。


教室に入ると、机の前に眼鏡を掛けた、ベテランの女教師が座って居た。

「お座りください、お姉さん」
「私、衛さんの母親です」
「そうですか、お若いのでお姉さんかと思いましたよ」
「それで青山君は、進学は文系?理系?」
「俺ッ卒業したら就職します」
「十分に一流大学へ進学できる成績があるのに」
「オヤジには十分世話になったし、美雪との新たなスタートを切ったから迷惑は掛けられないよ」
「お母さんはそれで良いのですか?」
「主人も私も衛さんの好きなようにさせてやりたいと思うのですが」
「私個人としては、チャンスがあるなら進学してもらいたいと思います」
「学校としても優秀な生徒は一流校へ進学させたいです」

「私が衛さんに言いたいのは、次のステップへ行きたくても行けない人が居る事を知って欲しいのです」
「チャンスは平等ではないと・・・」
「進学するには、お金や学力、周りの人間の助け色々なモノを準備してチャレンジ出来るんです」
「私にはそのチャンスが無く中卒です。学が無く悔しい思いもしました」
「ですから私はチャンスがあるなら、チャレンジし次のステップを衛さんには見て欲しいのです」

話を聞いていた衛は、
「美雪の言う通り、俺にはチャンスが有るのかも知れないなッ」
「チャレンジもせずに、逃げ出すようなマネは男じゃないなッ」
「美雪にココまで言われて進学できないでは恰好悪いなッ俺、先生の勧める大学へ進学するよ」

衛はそう言うと立ち上がり教室を出て行った。
美雪は「よろしくお願いします」と頭を下げて衛を追った。





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