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熟女と少女の間には(若妻の公認交尾報告パート1)
【寝とり/寝取られ 官能小説】

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背徳と嫉妬の間には(二回目の貸出し、初のビデオ報告)-2

 レンズの前では大胆極まりない美香であってもモニター前では何故か小心になり、初めこそ恥ずかしそうにして、あまり念入りに観ようとはしなかったが、それでも慣れてくるとモニターに映し出された自身の恥知らずな姿をいつしか食い入るように眺めていたり、自慰行為の場面では自然と手が股間に伸びていくらしく、決まって画面のなかの自分自身とまるで双子のようなオナニーを始めてしまう始末だった。





 その延長で交わるのだから、どれほど刺激的だったかは言うまでもない。これが相手の男が私でなく、別の男だと考えたら……。





 もうそれだけで私は射精してしまいそうだった。





 有り難かったのは、妻が今回の名古屋行きを割りとすんなりと受け入れてくれたことだった。表情からは正確には窺い知れないが、むしろ楽しみに思っている節さえ感じられた。





 嬉しさ半分、悲しさ半分。他者から見れば何とも嘆かわしく見えることだろう。だがしかし、これでいいのだ。これこそが私の持つ性癖の宿命なのだから。





 しかしだからと言って、珍しがったり怪訝な目を向けることはないし、もちろん気の毒になどと思ってくれる必要もない。





 白と黒、正と負、表と裏、陽と陰、プラスとマイナス、物質と反物質、光と影、そして男と女……。





 実は世の中のあらゆるものすべてがこの両特性をしかもほぼ均等に持っている。





 光がなければ影もない。光があるからこそ影もある。そして白と黒もあるのだ。





 どれほど薄っぺらい紙であってもその表にはちゃんと裏もある。





 プラスだけの磁石も、もちろんマイナスだけの磁石も世の中には存在しない。プラスの反対側は常にマイナスだ。例え棒磁石の真ん中を切断しようともその反対側には一瞬にして対極磁場の電荷を纏うのだ。『モノポール』という単極子磁石の存在は理論上の可能性に過ぎず、いまだ確認されてはいない。





 もしコインが表だけしかなかったならば、自販機で缶コーヒーを買うことも出来なければ、サッカーの試合でコイントスも出来なくなってしまう。





 男と女は無機物ではなく有機、つまり生命体ではあるもののこれとて例外ではない。





 一部の両性具有者は別にして、日常的な日々の暮らしのなかで、『男っぽい女』や『女々しい男』などの存在がはたして珍しいことだろうか。





 おそらくどちらの面をより強く主張しているのかによって性別が決まってくるのだろうが、そもそも男も女も生まれる前の早い時点においては皆全員が『女性』なのだ。だからこそ太古の昔から『女性』は常に崇められる存在なのだ。世の中に『母なる海』、『母なる大地』など『母』を冠に『母』で形容する言葉は山ほどあるが、『父』は一部宗教の世界ぐらいで一般的社会のなかにはない。『マザーシップ(母船)』はあっても『父船』はない。英語でも船の代名詞は『she』だ。





 性的なことで言えば、例えば『SM』の世界にしても然りで、S性もM性も元々誰もが皆この両面を持っているのだ。そしてどちらがより強く主張してくるかで指向が分かれ、それらが傾向として表に顕れてくるのだろう。だから何かのきっかけでこの特性が一瞬にして切り替わるなんてことも何ら不思議なことではないのだ。





 私の場合は、おそらく相反する特性がまるで自然界に多く存在する無機物のように、ちょうど半々で均衡が保たれている状態にあるのではないか、と私は考えている。





 Sの側に立ってMを求める、と同時にMの側にも立ってSを求める。





 つまり、私の性的願望は、この相反する性質が結びついたときにこそ叶えられるというわけだ。





 矛と盾、この相反する性質を一つにして生まれた単語『矛盾』。これこそが私の求めるものの正体であり、これが私の持つ性癖の本質なのだ。





 こんな我が身を呪いたくもあったが、いまは叶った結果を心から歓迎し、素直に悦びたいと思う。





 妻にはビデオ撮りのことなど一切話していない。この時点で拒否されてしまえばすべてが水泡に帰してしまう。ここから先はぶっつけ本番、あとはもう脇田に任せるしかなかった。





 そして、私と美香の二人の秘め事を記録したマル秘映像を収めたメモリーカードを脇田に送ってから一週間後の金曜日、いよいよそのときがきた。





 一応彼女の自尊心に配慮して、私は大義名分も作っておいた。





 パソコンに必要なデータを脇田の元に取りに行って貰う、というものだった。無論、携行による手渡し意外を禁じられた貴重なデータだとも付け加えている。





 あからさまな情事行きよりは、幾分でも罪悪感や嫌悪感が薄れてくれることだろう。





 幸いカメラまで送る必要はなかった。それは向こうでも調達できるということで、私たちはそれぞれ仕事を終えてから東京駅で待ち合わせ、私は、新幹線のホームから単身妻だけを名古屋へ向けて送り出した。





 傍目には駅のホームで別れを惜しむ親密なカップルのように映っていたことだろう。





 確かにそれも一つある。しかし、その裏に隠された真実をいったい誰が想像できるだろう。





 自分の最愛の妻を昔の恋人に抱かせるために笑顔で見送っているバカな男が目の前のこいつだと、いったい誰が想像つくだろうか。


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