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あきらめんなよ
【スポーツ その他小説】

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あきらめんなよ‐二話‐-1

高校生活が始まり、はや一週間がたった。最初は緊張して静かに受けていた授業も、今では慣れのせいかだいぶ活気づいた授業になっている。クラスもにぎやかだ。

「はい!じゃあ帰りのHR(ホームルーム)始めます。まず、今日から部活動の仮入部期間に入ります。みなさんそれぞれ入りたい部活があるでしょうから、部活をしっかり見てきてくださいね!ちなみにこの学校の9割の人は部活に入っています。なるべく部活動に入り、充実した高校生活を送ってくださいね。きょうつけ!礼。」
「さようなら。」声がかかった瞬間にクラス内がうるさくなった。いつも通りさっさと帰ろうと教室をあとにしようとしたら一樹に声をかけられた。
「待てよ裕紀!どうせ今日お前空いてるっしょ?一緒に硬式テニス部見に行こうよー。」
「なんで俺なんだよ。他に入りそうな奴誘っていけばいいじゃん。」俺はめんどくさそうに言い返した。それでも一樹がまだみんなと慣れてないからと泣きついてくるので、俺は仕方なくジャージに着替え、球技コートへと向かった。

「仮入部希望の人集まってくださーい!」と先輩の声がかかった時、ざっと20人くらいはいるであろう一年生が、昇降口の前に集まった。 「えっと、まず俺が硬式テニス部部長の上杉(ウエスギ)です。よろしく!さっそくこれからロードに行きます。ロードっていうのは、まぁアップみたいなものだな。約3km走ってもらいます!最初は二年生に一緒に行ってもらうから、みんなはそれについていって!なるべく歩かないよーに。じゃ、今日は怪我しないように頑張って!」
3kmか・・・・俺は中学まで野球をやっていたので体力には自信があった・・・でも引退してからは運動をまるっきりしていなかったので、準備運動を入念にし、二年の先輩のあとについて行った。
「ま、3kmくらい楽勝だな!あと3倍はあっても怖くないぜ!」一樹が余裕そうな表情で言い放つ。
「さすが元サッカー部だな。」さすがに半年のブランクはキツイ・・・・俺の顔は汗だくだった。
「それにしても他のやつはまだ来ないのかよ。相当根性ねぇな。ま、メガネ君たちに3kmはちょっと辛いかな。」
メガネ君=ちょっとオタクっぽそうな人達を言うらしい。「よし、じゃあ俺らは先に坂ダッシュいこーぜ!!な!裕紀!」もう少し休んでいたかったのにと思いつつ、一樹の後を追いかけて行った。
その後俺ら一年はボレーボレーの練習をし、仮入一日目が終了した。
「お前ホントにテニス部に入るのかよ。」
「あぁ!だってもう目をつけた子いるし。なかなか楽しかったもん。」一樹は満面の笑顔で答えた。
「そっか。」
「裕紀はどうする?」
「俺は・・・もう少し考えてみるよ。他の部活とかも見ながらね。」
「わかった!じゃあまた明日な!」
「じゃあな。」俺はやっと長い一日が終わった気がした。
仮入部の期間が終わり、正式な入部をするころになっても、俺はどの部活にも入る気がしなかった。親は特に何も言わなかったが、裕紀がそれでいいならいいじゃないとだけ言った。
季節は夏に移り変わろうとしていた。中間テストが終わり、一段落ついた教室内にはいつもの雰囲気が戻っていた。俺はあまり多人数でいることが好きじゃなかったので、休み時間はだいたい一人で立ち入り禁止の四階の階段で音楽を聞いていた。そんな時、ある一人の女子に声をかけられた・・・。
「やっぱりここにいた!一樹君に聞いたの。裕紀は四階の階段にいるよって。」一樹か・・・。
「で、俺に何の用だよ。」
「部活の勧誘。私ね、野球部のマネさんしてるの!裕紀君は中学の時リトルシニアで野球やってたって一樹君に聞いたからさー野球部に入らないかなーと思って。」
「俺はもう野球やる気なんてないよ。」
「なんで???」
「なんでって聞かれたって・・・。お前に答える必要なんてないだろ。」
「そう言われるとますます聞きたいなー。後で一樹君に聞くからいいよ。」
「一樹に聞いたってあいつはこの事だけには絶対口は開かねーよ。」
「ふ〜ん。まぁいいや!とりあえず一樹君に聞いてみるから。」
「お好きにどうぞ。」丁度その時昼休みの終わりを告げるチャイムがなり、俺たちは教室に戻っていった。


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