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美少女 羞恥徹底
【学園物 官能小説】

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玩弄-5

 もちろん、毎回裸にされた。恥毛を剃っているかどうか、純潔を守っているかどうかの検査も、その都度された。

「ほんとに久しぶりだねえ。君の毛の生えたワレメを見るのは」
 一度だけ陰毛の処理をしなくていいと言われ、そのまま呼び出されたことがあった。
「あの……もう剃らなくていいってことですか?」
 恥ずかしい義務からやっと解放されるのかと彼女は期待したが、沼口の目的はあの初めての日と同じ脱毛プレイを、もう一度やってみたいということにすぎなかった。

 べりべりべりっ!

 やっぱり、痛くてたまらなかった。もちろん、とても恥ずかしい。

 それからは頻繁に剃り続けるのが面倒だからだろうと、彼女は沼口からワックスを渡され、やり方も指導されて、ちょっと毛が伸びてきたところで定期的に脱毛するように言いつけられた。その模様を動画で撮って送らされることもあった。もちろん万一それをしているところが家族に見つかったら大変だから、家でも絶対に一人になれる時間にしかできなかった。両親が共働きでそういう時間がとりやすいのは、まだしも助かったのかもしれない。

 胸や陰部、お尻をちょっと愛撫され、弄ばれるようなことはあったものの、それ以上のことはなく、乱暴なことは一度もされたことはない。

 恵理子のからだを蹂躙するようなことはしないばかりか、逆に沼口が自身のモノを弄らせるとかいった卑猥な奉仕を求めたことも全くない。だから当然のことだが、恵理子はそういう行為があること自体まだ知りもしていない。彼女は沼口の前で何度となく裸にされたのに、沼口のモノの方は、実は未だに一度も見ていないのだ。

「今日はその上で、脱いでもらおうかな」
 ギャラリー内になぜかベッドが用意されていて、白いシーツの上で下着姿を、さらには裸身を晒すように言われた時には、今度こそ犯されるのかと彼女は恐怖に震えた。

 でも、その姿を写真に撮られただけだった。ただ、「初体験を迎えようとする少女」のイメージで写真に撮りたかったらしい。それで、実際の行為はそれらしいことも含めて、一切されないままに終わった。

「誰が君を穢したりするもんか。怯える姿が可愛らしいから、そういうつもりだとはわざと教えなかっただけだよ」
 相も変わらず弄ばれたが、それでも彼女をずっと処女のまま、清純なまま鑑賞したいというのは本気なのだろう。

 幾度となく美少女の裸を目の当たりにしながらも、劣情をむき出しにしたような直接的な行為にはまったく及ばない。沼口という男は、ある意味ではものすごく理性的な人物なのかもしれなかった。

 別のところでは、沼口は思いのほか恵理子を気遣う面も見せていた。面倒なことを避けたいだけかもしれないが、学校行事やテストで忙しい時や、家族旅行の時には呼び出さないなど、彼女のスケジュールを聞き出してはそれなりに合わせている。男に申告させられるのは恥ずかしいけれど、生理の時期も外すようにしてくれていた。

 毎回のようにお小遣い……というには多すぎるお金をくれたし、食事をごちそうしてくれたり、結構なプレゼントを贈ってくれたりすることもあった。親にその出所を疑われたら大変だから、貰った高そうなアクセサリーは隠しておくしかなかった。身につけるのは沼口に呼び出された時だけだった。人にあげたり、売りに出したりすることは当然、禁止されていた。

 いくらお金をもらっても、派手には使えなかった。服なんて買ったらすぐ親にバレてしまう。読みたかった本とか、入場料のかかる美術展とか、友達と遊びに行ったときにちょっと高いものを食べるとか、そうやって親に気づかれないように少しずつ使った額は、あわせても1万円に満たない。だいたい品行方正な優等生の女子中学生が、お金のかかる遊びなんてまだまだ何も知らないのだ。まだ自分の銀行口座も持っていないから、残りは親に見つからないように古い本に挟んで隠しておいた。いつの間にか総額は十数万円というほどになっていた。

 どこかの慈善団体に寄付しようとも考えたが、中学生が万札を募金箱に入れるという不自然なことをしたらどんな目で見られるかを思うと、できなかった。それに、恵まれない人を助けるためにこんな汚れたお金を使うのはどうかという気もする。

 強制されたものだし、今のところ全く肉体関係は無いとはいえ、こういうのは世間的には援助交際とかパパ活とか呼ばれるものなのかもしれない。だが相も変わらず世事に疎い恵理子は、そんな用語からしていまだに知らないのだった。


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