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禁じられた恋
【幼馴染 官能小説】

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禁じられた恋-2

2.空回りする愛
 大学を卒業した佳和は、希望の自動車メーカーにエンジニアとして就職した。
 佳和は映画が好きだった。
 もっぱら池袋の映画館で、西部劇やミステリー物を見ていたが、美希も映画が好きだと知って映画に誘った。佳和と美希が一緒に出かけても、いつも兄妹のように接している二人を気にする家族はいなかった。 
 佳和は美希の好みに合わせて、美希の好きな映画に同行した。もっぱらロマンス物で、佳和の好みではなかったが、そんなことはどうでも良かった。
 2回目の映画で、佳和は隣に座る美希の手を握った。美希も、握り返してきた。
 そんなある夜、雨の降る映画の帰り道、公園の立ち木の陰で、相合傘に隠れて唇を合わせた。
 美希の唇はむっちりと濡れて、佳和の口に溢れた。舌を絡めた。
 二人とも無言だった。

 3回目の映画で、佳和は離れがたい美希を深夜喫茶に誘った。
 唇を合わせた佳和は、美希の乳房に指を伸ばしていた。美希は黙って佳和の胸に身を寄せて、目をつぶった。
 
 周りの席から、絡み合った男女の切ない溜息が漏れてくる。
 佳和の指先が、美希の下腹を撫でて、茂みに伸びた。美希は、ぐったりと身体を佳和に任せてピクリともしない。

「美希ちゃん」
 男根はキンキンに固まって、ズボンに阻まれて痛い。佳和は、片手をズボンのポケットから肉棒を掴んで、上向きに開放した。
 指先が、恥毛を分けてクリトリスに触れた。
「ううっ〜よっちゃん」 耳に寄せた美希の口から、熱い息が漏れた。
  ドドッ〜ドドッ〜ドドッ〜
 男根が震えて、精液が迸った。

 映画は、深夜喫茶に行く口実となった。
 佳和はブリーフを汚してしまったことに懲りて、コンドームをポケットに忍ばせた。
 ズボンの前を開け、突き出た肉棒にコンドームを被せて、美希のクリトリスを探った。

 (美希ちゃんとは結婚できないのよ)
 母親の声が耳にくぐもる。

 クリトリスが膨らみ、美希の吐く息が熱く、荒くなった。割れ目を滑る指先が愛液で濡れる。
 割れ目を滑って穴の手前で止まる。再びクリトリスに戻る。
 「美希ちゃん、愛してる」
 美希の指が、佳和の肉棒を掴んだ。
「ヨッちゃん、好きっ」
美希の指の動きが、せわしくなった。
(美希がイクっ)
佳和は、美希を抱きしめて、恥骨を手の平で包み、クリトリスを抑えた。
「ヨッちゃんっ」
「ミキちゃんっ」
迸った佳和の精液は、コンドームを満たした。

 いくら好き合っても、結婚は出来ない。美希も母親から、同じことを言われてきたと言う。
 気性の激しい佳和の母親は、親戚のリーダー的な存在で、美希の母親もその意向に逆らうことは出来ないようだと言う。 
 いくら愛し合っていても、成就出来ない愛。佳和は、美希に将来を約束する言葉を口に出せないまま、月日は経っていった。



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