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禁じられた恋
【幼馴染 官能小説】

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禁じられた恋-10

10. 終わりよければ
「お母さん、美希ちゃんが来てくれたよ」
「ああ美紀さん、忙しいのに申し訳ないわねえ」
「いいええ、すっかりお世話になたのに、何のご恩返しも出来なくて申し訳ありませんでした。女手が必要だと思いまして、今回はお手伝いさせ下さい」

「母さん、一寸合わせたい子がいるんだ。びっくりして心臓を停めないでよ」
「はい、美佳、おばあちゃんですよ」
佳和が美佳を抱いて母親に見せる。
「???」
「誰かに似ていると思いませんか?」
「お前の子か?お前と美希さんの?」
「お母さんは反対していたけれど、そういうう事なのでよろしくお願いしいます」
「反対だなんて、私はただ心配だと言っただけだよ、そうかい、そうかい、可愛い子じゃないか、美希さんが綺麗だから、きっと美人になるよ、美希さんどうもありがとうね」

 母が落ち着くのを見定めた佳和は、父と美佳の手を引いた美希を伴って、丸ノ内線に乗った。
茗荷谷駅前のピザハットで、夕食を済ませる。

「美希ちゃんは、以前使っていた部屋を使ってよ。部屋はそのままになっているから、なんでも必要なものは使ってください」

「おい、ビールでも飲むか?」
美希親子が部屋に引き上げると、父親が佳和に声を掛けた。
「お前なア、水臭いぞ。お母さんはあの通りだから難しいが、俺には一言位話しといても良かったんじゃないか?」
「いやあ、実は僕もびっくりしてるんだよ、今日、美希に会うまで、子供がいたなんて知らなかったんだから」
「それはお前が、無責任過ぎる。美希さんの身にもなってみろ、どれだけ辛い思いをしたことか・・・」
「うん、それは痛感している、これからは気を付けるよ」
「それにしても、母さんが生きているうちに孫に会えてよかった。美希さんを大事にしろよ」
「そんなことは分かっているよ、一生頭が上がらないかも・・・」
「美紀さんは頭のいい人だから、上手くやってくれるよ」


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