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ただ事でないババア
【ショタ 官能小説】

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ババアは突然疾駆した-1

 私はめいと。k校1年生。
 私ん家はママとパパ、そしてママの母親であるババアがいる。
 ババアは自分で「私のことはババアと呼べ。」と言うんだから、ここではその命令に従っておく。

 私が通学するk校は、ババアとママも通っていた。
 ババアが通ってたころは、相当荒れてたという。
 新聞の縮刷版なんか見ると、けっこう校内での暴力事件が報じられてる。
 そんなk校をババアは「力ずくで変えた」って言うんだ。

 どんなチカラを使ったのかは聞いたことない。

 そしてママが通ってたころに、急にさまざまなスポーツで飛躍して「進学したいk校」に選ばれるようになったんだ。

 ババアもママも、ひそかにその「伝説」がみんなに知られてるようで、ウチに遊びに来た友達は……特にババアに対しては姿勢が違う。

 私の部屋で同人活動してるコたちと、次回作について語ってたら、いきなりババアが入ってきて言う。

 「アナタたち、ヒマそうね。晩ごはん作っていきなさい。」
 ……作っていきなさい、なのだ。
 
 「ハイッ!」
 みんないっせいに立ちあがってキッチンに向かう。
 キッチンには食材が積み上げられてる。
 ババアは彼女らの手をとらんばかりに、エビの背わたを引き抜けとかキノコのイシヅキを切り取れとか指示して、最終的にみんなで楽しくお食事会になる。

 ある日私、ママに言った。
 「お婆ちゃん(ママの前ではこう呼ぶ)、お料理の達人ね。」
 するとママは答えた。
 「あのババア(ママはこう呼ぶ)、料理なんか出来ないわよ。昼間料理番組見て『今度めいとチャンのツレが集まったら、これ作らせてやろ』って言うだけよ。
 めいとの友達が来たら、バイク走らせて人数分の材料買いに行って。
 まあ、一度見ただけで材料やら手順やら、アタマに叩きこむのはスゴいけどね。」

 



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