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香澄の本性
【寝とり/寝取られ 官能小説】

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家族旅行での出来事 同窓会タイム 1-7

「じゃあ、ボクは一度部屋に戻って、服を着てくるよ。
 真奈美たちと合流するまでに、誰かに会ったら大変だからね。」
「いやいや、すぐ近くまで車で行けますから。」
「いや。ちょっと準備もありますから。
 哲郎さんにもちっと協力して欲しいので……。」

雅和と哲郎は二人そろって特別室を出ていった。
部屋に残ったのは、もちろん、香澄、そして史恵と綾乃、そして匠だった。

4人はしばらくの間、誰も何も話さず、目線も合わせようとはしなかった。
そんな重苦しい雰囲気を突き破るように話し始めたのは香澄だった。

「匠君……。匠君のこの症状って、いつごろから?」
「そうだね。実は若い頃から兆候はあったんだ。」
「若い頃?まさか高校時代から?」
「ああ。実を言うと、そうなんだ。 
 ただ、あの頃は周りからは若いからだとか、羨ましいとか言われて……。
 ボクも、そうなんだと思っていた。」
「確かに、若さの象徴みたいに言われることだってあるものね。」

「香澄と別れて……。ボクはその後、誰とも付き合うことはなかった、 
 ただ、香澄を思い出すと必ず症状が出るようになったんだ。
 しかも、それは段々と極端になっていったのさ。」

「わたしと一度だけ……。あったのよ。
 匠君が大学2年か3年の時に帰省して……。
 また戻るっていう日に……。」
「驚いたよ。駅のホームに、突然、綾乃が立っていたんだもの。」
「どうして?」
「やだ、香澄。どうしてなんて、決まってるじゃない。」
「えっ?そうなの?」
「………うん。そうだったの。」

「で、その電車で一緒に付いてっちゃったのよ。」
「でも、匠君は帰れって……。
 だから、最後に一度だけでいいからって言って、抱いてもらったの。」
「で、その時に、綾乃に気づかれたのさ。」
「わたし、若い頃から……ううん。小さい頃から、経験、多かったでしょ?
 だから、平常時のペニスも、何十本……何百本と見てきたわ。
 勃起率にも興味があったから、その辺は敏感だったの。」
「あの頃のボクのは、平常時からして普通じゃなくなていたからね。」
「わたしも……高校卒業してから匠君と会うこともなかったし……
 2年ぶりか3年ぶりだったわ、匠君のを見たのは。」

「綾乃とホテルに入った時にはもう完全に勃起状態だったからね。」
「ええ。あの時は、
 あ、匠君、また一段と大きくなったんだ、
 って思っただけだったのよ。
 同じ男性の3年後なんて、見たことなかったから……。
 ほら、わたしの相手って、結構行きづりの人が多かったから、
 一人の男の人の3年後なんて、出会ったりしないことの方が多かったの。
 だから、男の人のが成長っていうか……発達っていうか……。
 3年前と比べてこんなにも大きくなるんだって驚いたのよ。」

「テクニックもでしょ?」
「ううん。テクニックは高校時代のままだったわ。」
「さっきも言っただろ?香澄と別れてから、ボクはずっと一人だったんだ。」
「つまり、テクニックを磨く相手のチャンスもなかったってことね。」
「ああ。そう言う事さ。」
「でも、その太さや長さや硬さ、何と言っても持続力が半端じゃなかったの。
 一度射精しても、全く萎えることなく、すぐに次が可能だったわ。
 3回か4回、射精したんじゃなかったかしら。
 量も、全く変わらないの。」
「まあ、あの時はボクも本当に久しぶりだったしね。 
 自分でも、ああ、溜まっていたからなあって思った程度だったのさ。」

「わたし、匠君を独り占めできるって思って……。
 もう故郷には帰らないって決めて、匠君のアパートに押し掛けたの。」
「ねえ。綾乃って、高校時代までと違って、ずいぶんと純情になっちゃったのね?」
「ええ。否定はしないわ。あばずれ女が純真な乙女に変わったのよ。」

「乙女?乙女ですって、香澄。」
史恵は思わず乙女という言葉に反応し、笑顔になった。
「ええ。わたしとチェンジしたってことね。」
「史恵も香澄も、酷いわ、笑うところじゃないでしょ?」
「ごめんごめん。綾乃のことを笑ったんじゃないの。
 昨日の夜、香澄の高校時代の話をさんざんしていたの。」

「あ、史恵。あなた、また悪い癖が出たんでしょ?」
「えっ。何?なんなの、綾乃。
 史恵の悪い癖って……。」
「史恵、香澄の高校時代のこととか、初めての時のこととか、
 ずっと話題にしてたんじゃない?」
「ええ。でも、なんでわかるの?」
「わたしが初めてここに来た時もそうだったの。
 まあ、わたしは史恵と知り合う前からいろいろとあった方だから、
 それほど気にはならなかったし……。
 史恵が知らない、衝撃的事実の方が多かったから、
 途中からは史恵も聞き役だったけどね。
 でも、香澄は言ってみれば史恵スタートだものね。」
「史恵スタート?」
「そう。香澄の性体験のほとんどが史恵から始まっているでしょっていうことよ。」
「なるほどね。それで、史恵スタート、ね。
 確かにそうだわ。
 昨日の夜、その言葉を知っていたら、話は簡単に済んだかもしれないわ。」
「あ、香澄。やっぱりいろいろと言われたんでしょ?
 匠君とのこととか……豊君のこととか……。」

「豊君の話題は出なかったわ。
 でも、わたしが夢見る乙女だとか言って、
 雅和…あ、うちの人が興味津々で……。」
「それが史恵の悪い癖よ。
 そういう話題で嫉妬心を煽ったり、周りを疑心暗鬼にさせたり……。
 それを刺激に盛り上がる、悪い女なの。」
「言われてみれば確かにそうだったわ。
 でも、それって、術中にはまる方が悪いのよ。
 うちの人、雅和が単純なだけだわ。」
「ま、そう割り切れる人はいいんだけどね。」


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