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香澄の本性
【寝とり/寝取られ 官能小説】

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家族旅行での出来事 同窓会タイム 1-2

二人は湯から上がり、バスタオルで身体を互いに拭き合いながら話を続けた。
「ねえ。綾乃。わたし、あなたの言っていることがちょっとわからなくて……。」
「何を恥ずかしがっているの。あの人だって、香澄のことを待っているわ。」
「さっきからあの人とか彼とか……。
 ねえ、綾乃のご主人って、いったい誰なの?
 もしかして、やっぱり……。」

綾乃は香澄をじっと見つめたまま、しばらく何も言わなかった。
「ねえ。綾乃。応えてよ。」
「とにかく、行ってみればわかるわ。さ、行きましょ。」
「行くって……この格好で?」
「そうよ。どうしたの?」
「だって、誰かに見られたら……。」
「ヤダ。香澄ったら。
 高校時代だって、わたしたち、プライベートでは、
 裸でいた時間の方が多かったくらいじゃないの。
 史恵と一緒に、男の子たちに見せつけて、
 男の子たちがドギマギするのを楽しんでいたじゃないの。」
「そんな……楽しんでいたなんて……。
 確かに週末はほとんど服を着る時間もないほど、やりっぱなしだったけど……。」

「それに、今のこの時間、
 この旅館で服を着ている人なんて、誰もいないわよ。」
「???」

「子どもたちはさっき、みんな揃って出かけたみたい。
 このすぐ近くに温泉が流れる川と滝があって、
 その周りがいい感じの草原になってるのよ。
 それに、そこの草原には泥状の温泉もあるんですって。」
「泥状の温泉?」
「あ、香澄も興味持ったみたいね。
 わたしたちも一度入ったことがあるけれど、凄いわよ。
 ヌルヌルした感覚に包まれてするセックスは最高だわ。
 みんな今ごろ、そこで野外乱交パーティーだと思うわ。」

「真奈美たちが?」
「ああ。真奈美ちゃん……。香澄の娘さんね。
 さっき、会ったわよ。
 ちょうどわたしたちが到着した時に、お風呂から出てきて……。
 誰だったかしら。昨日、偶然会ったとかいう……。」

「孝志、君?」
「ああ、そうそう、孝志君。
 彼に抱きついたまま、ずっとペニスを握ってて、放そうとしなかったわ。」
「そ、そんな場面を見ちゃったの?」
「いいわね。若いって。
 あの頃のわたしたちより、もう少し年下かしら。」
「この4月から高校生よ。」
「そうなんだ。それにしては成熟してるって言うか……。
 色っぽい身体をしているわね。
 そうなんだ。あれで15歳か……。」

「綾乃。真奈美を見て、どこか変だと思った?」
「ううん。全然。むしろ逆よ。
 羨ましいわ。あんな風にセックスを楽しんでいるなんて。
 わたしとは違って、明るいセックス人生よね。」

「…………。」
「あの子たちも、当たり前のように、全裸で歩き回っていたわ。
 邪魔なのよ、洋服なんて。
 解放された男女にとって、何かを着ているなんて、
 脱ぐ手間が増えるだけなんだわ。」

「いや。でも、下着姿の……見えそうで見えない、女性の身体も魅力的ですよ。」
「………やだ。香澄の旦那様って、ものすごく正直な方なのね。
 ええ。そうよ。特に女は、男に見せるために隠すの。
 男に脱がせてもらうために着るのよ。
 ああ。だったら、下着姿で現れればよかったかしら。」
「いや。もちろん、全裸でも、十分に魅力的でしたよ。」
「ううん。もっと興奮させて差し上げられたし、もっと刺激を与えられたし、
 もっともっと勃起させてあげたかったわ。
 そうよね。せっかくの初登場にしては、芸がなかったかもしれないわ。」
綾乃は雅和の股間に手を伸ばし、
まだ勃起したままのペニスをきつく握りしめながら言った。

「そうね。雅和の好みがわからないけれど、
 男をそそるランジェリーはいくらでもあるし……。
 縄で縛られた格好での登場も可能だったんだけどね。
 でも、第一の目的は、
 まずはひと風呂浴びて、温泉の効能を身体に浸み込ませることだったのよ。
 縄で縛られたまま、お風呂に入ったりしたら、縄が締まって解けなくなるわ。
 でも、縛られて登場して、すぐに縄を解いて入浴っていうのも、
 手間がかかるだけでしょ。 
 ま、つまり、考えた挙句の全裸登場ってこと。」

「前もってリクエストができたなら、
ボクは旦那さんとつながったままの登場をリクエストしていたと思いますよ。
「そうよ、ね。香澄の目の前に……そんな風にして登場出来たら……。」
そう言った綾乃は、なぜか下を向いて、覇気のない表情を浮かべた。

「ど、どうしたの?綾乃。」
「ううん。大丈夫。」
「ごめんなさい。うちの人、なんか余計なこと言ったんでしょ?」
「ううん。そうじゃないわ。
 雅和さんが言ったことは、わたしの望みでもあったし、
 わたしたちが思っていたことだったわ。」

「綾乃。何があるの?なにか、苦しんでいることがあるんでしょ?」
「香澄。20年以上たって、せっかく奇跡的な再会をしているのに、
 ごめんなさい。」
「やだ。謝るなんて。訳が分からないわ。ちゃんと説明してよ。」
「そうね。そうよね。香澄にも、ちゃんと話さなくちゃね。」

「わたしにも?じゃあ、史恵は知っているの?
 今、綾乃が何で苦しんでいるのか……。」
「ええ。ちゃんと話すわ。そのためにも、史恵たちのところへ行きましょ。」

綾乃は香澄を急かしながら階段を下りていく。
香澄と雅和は無言のまま、その後ろに続いた。


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