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しにがみハート
【コメディ 恋愛小説】

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しにがみハート#2-3

そして俺は普通のクリームパフェを頼んだ。

「そういやさぁ、絢芽はどこに住んでるの?」

ずっと気になっていた。夢の中にまで出てくるやつだし、どこに住んでるのか気になるし。

「孝紀さん家の隣ですよ」
「……マジ?」
「ホントですよ〜。」
「あれ?俺ん家の隣に家なんてあったっけ?」
「昨日造りました。」
「……。」
「これでも私、一応『神』ですから〜。家造ったり記憶消したりするのは朝飯前です♪」
スケールがデカすぎて話についていけない俺。あれ?ちょっと待てよ…。家が造れるなら…。

「なんで服は作らないの?」
「あ〜、めんどくさいんですよねぇ…。」

聞き取れないほど小さい声で言う絢芽。

「え?」
「あ、パフェ来ましたよ!!食べましょう食べましょう♪」
「人の話を聞けぇぇぇ!!」
「あ、孝紀さんのパフェちょっと貰っていいですか?」
「あげねぇぇぇ!!」



今日は叫び放題の俺。痛めた喉を冷たいアイスが通り過ぎる。

「ん〜、おいし〜♪」
「うん、美味しいなぁってもう半分食ってるし!!」
「早食いには自信があるんです!」
「味わって食べてな!?」
「分かってますよ〜。あ、孝紀さんのほっぺにアイスついてますよ。」
「お、どこ?」
「私が食べてあげます♪」
「え?」

つつーっと絢芽の指先が頬に触れる。初めてだけにドキドキな俺。

「嘘ですよぉ〜♪」
「なッッ…!!」

期待した俺がバカだった!!!ちくしょー!

「残念ながらこれも嘘です♪」
「え…?あ。」

チュッと俺の頬にキスをする絢芽。
超放心状態の俺。

「ん〜、クリームパフェも中々イケますねぇ。」
「……。」
「あれ?孝紀さん?」
「…ぽかーん…」
「孝紀さん?あくまで『ぽかーん』は表現であってセリフじゃないですよ?大丈夫ですか〜?」
「大丈夫…たぶん…」
「だと良いんですが…。」

彼女が出来た日にファーストキス(ちょっと違うけど)ってどうよ!?恋愛経験0な俺にはちょっとキツいですよ神様!

「…そろそろ帰るか!」
「あ、孝紀さんが目を覚ました!!目覚めのキッス☆」

またキスをしてくる絢芽。しかも今度は口に。

「ふしゅ〜…」
「だからそれはセリフじゃないですって…ってあれ!?起きてください!!孝紀さーん…!あ、そういえば死神のキスは麻酔作用が有るんだった…。まぁ、いいや♪」



くらくらな意識の中で、俺は幸せをたくさん感じた。


続く?


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