先輩に溺れて-3
カツカツ、とヒールの音が遠のいていく。
金治は、朝美がトイレへ入るのを確認すると真由美に聞いた。
「俺、「そんなことしない」人じゃないですよ…?隣にいて、嫌じゃないですか」
「まだそんなこと言うの?気にしてないよ」
太ももに手を置かれて撫で回されたかと思うと、その手は股間へと伸びていく。
「ふふ、あたしの方がこんなことしちゃうのに、そう思う?」
耳元で囁かれ、自分のそれに熱が集中していく。もし、酔っていなかったら危なかったかもしれない。簡単に勃起してしまいそうだ。
「ちょ…先輩。俺、期待しちゃうんで…ダメです」
「じゃあその期待、叶えてあげようかな…。今日二人で帰ろうか」
金治は目を丸くして、真由美を見た。まるで、おもちゃを与えられた子犬のように真由美には見えたかもしれない。
「見て…ほら」
股間に置かれたその手を、真由美は離すと自らのスカートの上に手を置いた。
スカートのすそをゆっくりとめくりあげる。
金治の目に見えたのは、ガーターベルトのストラップだった。
「痴漢に見られてたらひどいことされちゃったかもしれない。ね、佐田くん?」