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信頼のたかい同級生なのに
【学園物 官能小説】

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部活動のスキマに-2

 そのころ私はマンションに住んでいた。
 初夏の土曜日の午後、部屋でゲームをしてた私に、
 「あおい、あおい……」単眼鏡を持ったママが小声で呼びかけてきた。
 ママは私にも単眼鏡を持たせるとフローリング部屋に連れていき、北に向いた窓のカーテンのスキマを指さした。

 「向こうの棟の、東の階段を見てみなさい。」
 私は言われる通りカーテンのスキマから単眼鏡をのぞいて見ると、階段の途中に男のひとが座っているのが見えた。
 (……!)そのひとは、ズボンと下着をひざまで下ろして、ムキ出しのななめ上を向いたチンチンを手でつかんでいた。
 「階段でオナニーしてるあのひと、」ママが言った。「棟のあいだの木の葉で、こっちには見えてないと思ってるのよ。」

 たしかに葉や建物の影になって、男のひとの胸から上は見えない。だけど、雑誌を見ながらチンチンを握った手を動かしているのはわかる。
 (あれが男のひとの『オナニー』なんだ。)

 「ちゃんと見ておくのよ。」ママが言う。「そろそろ『イク』と思うわ。」
 と、ママの言葉の通り、間もなくチンチンの先から白い液がダラダラと流れ、握った手をつたっていった。

 握った手が静まって動かない。
 「『賢者タイム』ってヤツね。」ママが言う。「ああやって余韻を味わってるのよ。」
 (ママ、オトナなんだな……)私は思った。(男のひとのあんな姿冷静にみられるんだ…… 私なんか、あんなのナマで見て、足のチカラ抜けてしまってるのに……)

 やがて男のひとはチンチンから手を離した。小さくなったチンチンはダラリと下を向き、陰毛がチンチンを隠すように現れた。
 男のひとはチンチンを握ってた手をティッシュでぬぐいながら、何度もその手を上げている。

 「手についた、チンチンの臭いを嗅いでるのよ。」
 ママが言う。「オナニーが癖になってるひとは、ふだんでも無意識のうちに、指に臭いがしみついていないか気になって臭い嗅いでしまうのよ。」

 ママは私の肩を撫でながら言った。
 「あおいも、気をつけないとね。……しょっちゅう指の臭い嗅いでたら『あの女、オナニーが好きなんだな』って思われるわよ。」
 ……………

 「グッ……ゲッ…… ゲホーッ!」

 私のそんな話を聞いてたさち子さんが、煙にむせかえった。
 「大丈夫、さち子さん……」私がさち子さんの背中をなでると、さち子さんは笑ってジッパーのついたサプリメントの袋を出して、その中に吸ってたタバコを入れた。
 その袋の中に、濡らしたティッシュが入ってて「携帯灰皿」がわりになってるようだ。
 「うわー、」さち子さんは涙目になりながら言った。「あおいママの言葉、効いたわー。私、指の臭い気にする方だから、もしかしたら知らないうちに癖になってるかも……」

 そう言う笑顔のさち子さんに、私も笑顔を向けながら、
 (あなたの場合は、タバコの臭いが気になるんでしょ……)と心の中でつぶやいていた。
 
 


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