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[姦獣共の戯れ]
【鬼畜 官能小説】

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屠られる甘熟体-3




「……す、好きにしなさいよ…ッ…そのかわり娘だけは手出しさせないわッ」


この捨て身の挑発が、今の雪絵の精一杯の抵抗だった。
色欲に塗れた男共の興奮を冷笑し、自分は何の痛痒も感じていないと態度で示す事……定点カメラが目の前に置かれ、お喋りな男に顎をクイッと掴まれても雪絵は無反応のままでいる。


『クククッ…ヤル気になったか?じゃあ始めはインタビューからだ。川上ゆきえのそっくりさんだと思われちゃマズいからなあ』


床にペタンと座ったままの雪絵から少し離れた鈴木は、どっかりと胡座を組んでじっと雪絵を見つめた。


『先ずは名前と生年月日を言え。引退したっつってもグラドルなんだから、ちゃんと笑顔で喋るんだぞ?』

「……川上雪絵。生年月日は1986年の1月23日よ」


険しい表情のまま、淡々と雪絵は答えた。
ヘラヘラと笑っている男共に対して、どこまでも自分は無感情でいると知らしめる為に。


『初めて出したDVDのタイトルは?』

「……ゆっき〜マニア…」


華々しいデビュー作となった作品名を口にした時、あの苦々しい経験が頭を過ぎった。

本当は雪絵は女優になりたかった。
とにかく世の中の人々に名前を覚えて貰いたかった雪絵は、事務所の強い勧めもあって青年誌の[制服グラドルグランプリ]というコンテストに参加し、見事に準グランプリとなった。

その可愛らしい垂れ目には似つかわしくない巨乳・巨尻を惜しげもなく曝したグラビアは、準グランプリで終わった結果が間違いだったと思わせるほどに世の男達から絶賛された。


『引退直前に出した最後の写真集の名前は?』

「……拘束…ッ」


一度だけ、ドラマの仕事があった。
ヒロインの幼馴染という脇役であったが、視聴者からの評判は良好なものであった。
……だが、それから女優の仕事は来なかった。
来るのはグラビアやDVDの仕事ばかり。
川上ゆきえに求められるものは女優としての演技力ではなく、グラビアアイドルとしての性的な魅力だけだった。

雪絵は若気の至りで事務所を変える決意を固め、救いの手を差し伸べてくれた新しい事務所へと移った。
それが間違いだったと気づくのに、殆ど時間は掛からなかった……。

その新しい事務所は、川上ゆきえファンの要望を無視しなかった。

グラビアはより過激なものになっていき、DVDも例外ではなくなっていった。


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