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リモート夫婦の愛情生活
【熟女/人妻 官能小説】

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リモート夫婦の愛情生活 -2

2. 馴れ初め 
 今回のコロナ騒ぎまで、鉄太郎と亜矢子に特別な関係は無かった。鉄太郎にとって、亜矢子はダンス会場で出会う多くの女性の一人にすぎなかった。寺を預かる住職として、特定の女性との風評は避けなければならない。それでも、亜矢子の姿や人となりには、ひときわ鉄太郎の心をひきつけるものがあった。
 亜矢子の分れた前夫は、親の遺産で遊んで暮らせることをいいことに、仕事らしいことはせず、酒に溺れて、気に入らないことがあると些細なことで暴力を振るった。財産に目を奪われて結婚したものの、亜矢子はこんな男の子供は生みたくないと、安全日以外は夫婦生活も避けるような生活が続いて、結局破綻した。
 鉄太郎との流れるようなダンスは夢の様で、もっと踊りたいのにほかの女性とも差別なく踊る優しさは、好ましくもあり歯痒くもあった。コロナウイルスのためにヨガ教室は休業が続き、ダンス会も中止になり、いつ再開するかの当てもない。鬱積する精力を持て余すと、夢に出てくるのは鉄太郎の抱擁である。鉄太郎のリードで熱い胸に乳房は疼き、時として鉄太郎の昂まったモノが腰に触れると、股間が濡れた。
 鉄太郎の妻は肺がんで、若くしてあっけなくこの世を去った。余りにも突然のことで、再婚を考える余裕もなく、趣味のダンスに気を紛らせていた。お寺家業は、作今檀家離れが激しく中々成り立ちにくいが、幸い証券会社に勤務していた時の経験が役に立って、今も個人投資家として人並みの生活に問題は無かった。


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