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香澄の本性
【寝とり/寝取られ 官能小説】

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家族旅行での出来事 1日目 夜の狂宴 その2-5

「ええ。ご想像の通りです。
 中学入学の日が、ボクの童貞喪失の日。相手はもちろん母でした。」

「真央ちゃんは?」
「真央はすぐにボクたちの関係に気づきました。」
「そのころまでわたしたち、ずっと一緒のベッドで寝ていたんです。
 あ、もちろん、肉体関係は、まだありませんでした。
 ただ裸で抱き合って寝ていただけで。
 でも、お兄ちゃんは中学に入ると同時に、別の部屋で寝るって……。
 で、ある夜中、わたし、お兄ちゃんと話がしたいと思って……。
 で、見ちゃったんです。」
「母親がボクの上に跨って……。汗だくになって、腰を振っていた……。」
「わたし、お兄ちゃんと目が合ってしまって……。声も出せなくて……。」
「その後、お兄さんに口止めされ、その代わりに?」

「いいえ。わたしから迫ったんです。
 父には話さないから、わたしもって、その場で……。」
「なるほど。じゃあ、もうずいぶん長いんですね。」
「ええ。母親とも関係は続いていますし、真央ともそれと同じくらい……。」
「そうですね。10年……。くらいなのかなあ。」

「その間、お父様には知られずに?」
「ええ。真央も交えて3人でするようになってからは、
 母親が上手に隠してくれました。」
「だってお母さんも、お兄ちゃんとの関係を無くしたくなかったんです。
 だからお父さんにバレないように。」
「3人でしている分には、言ってみれば3人とも共犯者ですからね。
 父にバレる心配はなかったんです。」
「そうですか。バレないように……。
 でも、いつかはバレるんじゃないかという緊張状態とお父様に対する罪悪感。
 疲れませんか?」
「はい。確かに。
 それこそ、10年間、父親を裏切り続けているわけですから。」
「でも、それをしなければ、わたしたち、全てを失ってしまうんです。」

その時、突然、真奈美が口をはさんだ。
「黙ってるから、辛いんだよ。」
「真奈美。真奈美は黙ってなさい。」
「なんで?真奈美だって、分かることは分かるんだよ?
 お兄ちゃんもお姉ちゃんも、いっつもドキドキしてなきゃいけないなんて、
 可哀そうだもん。」

「ありがとう。真奈美ちゃん。ごめんね。難しい話で。」
「難しくないよ。ドキドキしなくなる方法、あるじゃん。」
「えっ?」
「真奈美。そう簡単に言うもんじゃない。
 このお兄さんたちは、10年も……。
 そう、真奈美が小学校に上がる前からずっと悩んでいるんだよ。」

「隠しているからでしょ?隠しているからドキドキしてて、
 隠していたから、バレちゃったんでしょ?」
「そ、そりゃあ、そうだけれど……。」
「簡単だよ。お父さんも、一緒にするようにすればいいんだよ。」
「えっ?」
「だって、お兄ちゃんたちのお母さん、
 お父さんと仲良くしたいんでしょ?」
「ま、あ。それはそう、だろうけど……。」
「だったら、みんなですればいいんだよ。
 家族4人で。
 お父さん一人だけ仲間外れにするから……。
 お父さん、寂しいから、怒るんだよ。」

「真、真奈美ちゃん。もうやめなさい。」
香澄が真奈美を制すると、雅和がそれを止めた。
「いや、真奈美。続けて。」
「あなた。」
香澄は思わず夫の顔を見た。
「いや、真奈美の言うことも、最後まで聞くべきだ。」
雅和の言葉に促されるように、真奈美は話を続けた。

「4人家族なんだから、一番楽しいことは4人家族全員でやらなくちゃ。」
「……。」
「お兄ちゃん。どうしたの?」
「いや、真奈美ちゃんの言うこと……。もっともだなって……。」
「うん。わたしもそう思った。お父さんも一緒にいられたら、って……。」
「……。」
「思い切って……。全部話してみないか?
 ボクたちのことはもちろん、お母さんとのことも……。」
「お母さんとのことまで?」
「ああ。もともとはそれが始まりなんだから。」
「でも、それならお母さんにも前もって話さないと……。」
「もちろんさ。」

「……。いずれにしても、早く帰られた方がいいと思いますよ。
 こういうことはきちんと相手の顔を見て話さなければ。
 そして時間をおかない方がいい。
 冷却期間とは言うものの、余計な時間は疑心暗鬼を生むことだってある。
 鉄は熱いうちに打て、とも言いますからね。」
「ありがとうございます。そういうわけで、今夜のうちに帰ります。」
「ああ。そうした方がいい。では、10時前には、ということですね。」
「はい。ボクたちはそこで失礼します。」
「その代わり、それまでの2時間弱。
 おじさま。さっきの分を、わたし、しっかり取り返しますからね。」
「真央。お前、はしたないぞ。奥様も申し訳ありません。」
「ううん。気にしないで。
 それよりも、わたしたち家族の在り方も、何かしらの参考になるかもしれないわ。
 短い時間ならなおさら、たっぷり楽しみましょ。」
「ありがとうございます。」

「じゃあ、さっそく服を脱いで……。
 ボクらは先に、風呂に入らせてもらうよ。
 実は家族3人での混浴って言うのも真奈美が小さい時以来だからね。」
「えっ?だったら、わたしたちがお邪魔しちゃ……。」
「そんなことを言ったらこの真奈美が黙っていないさ。
 君の股間に興味津々だからね。」
雅和の言葉に香澄は敏感に反応し、自己主張を始めた。
「あら。それだったら、わたしだって同じよ。」
「香澄。真奈美と張り合うつもりかい?」
「だって、明日まで時間があると思ったから、ああ言ったけれど、
 10時までしか孝志さんがいないとなったら、
 真奈美に遠慮してなんていられないもの。」
「あ。全然大丈夫ですよ。
 ボクがお二人のお相手をさせていただきますから。」


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