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香澄の本性
【寝とり/寝取られ 官能小説】

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家族旅行での出来事 1日目 夜の狂宴 その2-4

「はい。いくら体裁を取り繕っていても、
 絶頂の瞬間は、どんな女性でも素になるんです。」
「なるほど。演技しようがないって言うことか。」
「はい。ですから、2度目からはその時の声で選びます。
 初めての相手は、普段話している声で選ぶんです。」

(そういうことから考えれば、妹の真央ちゃんは女のわたしから考えても、
 魅力的というか……。年に似合わず、色っぽい声をしてるわ。
 まさか、妹とそんな関係になったのも、あの声のせいなのかしら……。)

「で、その結果、今夜は誰を選ぶことにしたんだい?」
「はい。最初に声をかけてくれた時にピンと来たって言うか……。
 ビビッて来たのが、真奈美さんでした。」
「なるほど。じゃあ、うちの車に乗る時にはもう決めてたって言うわけだ。」
「あ、いや。さすがにそこまでは。
 まさか、真奈美さんが、一緒のお風呂に入ろうなんて、
 誘いに来てくれるとは思っていませんから。」
頭をかいている兄を制するように、真央が言った。

「でも、兄のことですから、
 真奈美ちゃんの誘いがなくても、何とかしたと思いますよ。」
「おい、真央。いい加減なこと、言うんじゃない。」
「え〜?だって、お風呂でわたしとしながら、
 真奈美ちゃんが来る直前まで、さんざん言ってたじゃないの。
 真奈美ちゃんの声は良いぞって。思わず勃起する声だって。」

さすがに香澄は真奈美の反応を気にして真奈美の顔を見た。
しかし、真奈美は自分のことが話題になっているという意識がないようだった。
孝志の方は明らかに慌てて動揺していることから、
真央の言っていることは事実なのだろう。

「お、おい。真央。」
「いいじゃないの。嘘をつくなんてかえって失礼だわ。
 ほら、なんだかんだ言ってるけど、お兄ちゃん、ほら、ズボンの股間が……。」
真央の言葉に香澄は視線を孝志の顔から下へと移していくと、
孝志の股間はなるほど、真央が言うように大きく膨らんでいた。
「あ、し、しまった……。」
「もう、お兄ちゃんたらバカ正直なんだから。」

孝志は慌てて股間に手をやって隠そうとしたが、
その押さえた手自体がムクムクと起き上がってきているペニスの動きに同調している。
孝志は真っ赤になりながら真央をにらみつけた。

「そ、それよりも、お詫びしなきゃいけないって言うか……。
 お話ししなくちゃいけないことが……。」
「ん?どうしました?」
「いえ、実は……。」


孝志の話によると、孝志たちの父親が仕事先で倒れ、
入院したという連絡が入ったとのことだった。
女将に相談したところ、番頭が車を出してくれることになったというのだ。

「そういうわけで、せっかくお誘いいただいたんですが、
 10時ころにはこちらを出発したいと思いまして……。」
「いやいや、ご心配でしょう。残念ではありますが。
 でも、一刻を争うというような状況でないことはよかった。」

「はい。ただ、正直なところ、本当に帰るべきかどうか、迷っているんです。」
「迷っている?
 命に別状はないとはいえ、入院されているんでしょ?
 顔を見せて安心させてあげるべき、なんじゃないですか?」
「はい。そうも思うんですが……。
 ひょっとするとボクたちを連れ戻す口実……。
 いえ、おそらくそれに間違いありません。」
「君たちを連れ戻す口実?」
「はい。ご存じのように、ボクたち兄妹は、
 血のつながりのある実の兄妹です。
 でも、もう何年も前から関係をもっている。
 実はそのことが父親にバレまして……。」

「別れろと言われた……。」
「はい。別れることはもちろんだけれど、
 世間体も考えて、何も無かったことにしろ、と……。」
「世間に知られれば、わたしの将来というか……。
 今後、結婚もかなわなくなるだろうからって……。」
「まあ、それで家を飛び出して来たって言うわけです。」
「母親は、二人には少し冷却期間が必要だろうからって、
 お兄ちゃんだけ家を出るように言ったんですけど、
 わたしがついてきちゃったんです。」

「お母様はご存じだったの?」
「ええ。知っていた、というよりは……。
 もともとは、わたしが、母とお兄ちゃんの間に、
 肉体関係があるってことに気づいちゃって、
 やきもちを焼いたことが始まりでしたから。」

香澄は思わず夫の顔を見た。
夫も、今の二人の会話の少なからず驚いているようではあったが、
その口調は落ち着いていた。

「孝志君は……。お母様と関係をもっていた?」
「はい。中学に入る前から、母親はボクのペニスを毎晩のように咥えてました。
 仕事第一で家庭を顧みない父親でしたから、寂しさを紛らしていたんでしょう。」
「ご主人の代りっていうこと、ですね。」
「ええ。もともと、性欲旺盛な母親だったようで、
 ボクたち兄妹を生んで暫くして、父親が異例の出世をしまして……。
 それまでは毎晩のように身体を合わせていたようなんですが、
 いきなり仕事人間になってしまったんです。
 もともと厳格な家庭に育った母だったので、
 いきなりセックスレスになったからといって、
 満たされない欲求を満たすために、外に男を作って気を紛らす、
 なんてこともできなかったようで……。」
「でも、有り余る性欲をどうすることもできなかった……。」


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