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真奈美の性春
【学園物 官能小説】

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家族旅行での出来事 3-3

突然黙ってしまった女将のことを心配したのか、真奈美は明るい声で言った。
「あ、そうだ。おばちゃんも来ればいいよ。」
真奈美はいいことを思いついたでしょ?とでも言いたげな顔だった。

「えっ?」
真奈美の誘いに、女将も真奈美の意図を察しかねているようで、怪訝な顔をした。
「だってさ、たくさんの方が楽しいじゃん。
 それに、おばちゃん、お母さんと知り合いなんでしょ?」
「知り合い……。ええ。そうね。お母さん、何か言ってた?」
「知り合い……って言ってただけだったと思うけどなあ。
 でも、本当はとっても仲が良かったんじゃないの?」
「どうしてそう思うの?」
「なんとなく。お母さん、心の中が表に出やすいタイプなんだ。
 真奈美、すぐにわかっちゃうの。」
「そうなの。でも、真奈美ちゃん、教えてくれてありがとうね。
「ううん。だって、真奈美、おばちゃんのこと、好きだもん。」
「あら、うれしいわ。」
「おばちゃん、いい人だよね。」
「そうかしら。お母さんにとっては、悪い人だったかもしれないわよ。」
「そんなことないよ。お母さん、とっても嬉しそうだったもの。」
「嬉しそう?そうかしら。」
「うん。だから、おばちゃんも、混浴、来てよ。
 そうしたら、お母さん、もっと喜ぶよ。」
真奈美自身もとてもうれしそうな顔をして女将の顔を覗き込んでいる。

女将は突然の真奈美の誘いを真に受けてはいなかった。
そもそも真奈美の言う、
松本兄妹と一緒に混浴に入る約束をしたということ自体が信じがたかったからだ。
「う〜ん。でもねえ。まだお仕事がたくさんあるの。」
「8時までには終わりそうもないの?」
「そうね。8時にはとても終わらないわ。」
「じゃあ、何時ごろだったら大丈夫?」
「う〜ん。10時ごろかしら。でも、おばちゃんは良いわよ。
 真奈美ちゃんたちで楽しんで。」

「え〜?あ、でもね、あのお兄ちゃん、凄そうだよ。
 それに、うちのお父さんも、結構すごいと思うよ。」
「真奈美ちゃん。あのお兄ちゃんやお父さんが凄いって、なんのこと?」
「え〜?やだなあ。ペニスだよ、ペニス。」
「ペニス?」
「うん。お兄ちゃんのは見たわけじゃないけど、お父さんのはよく知ってるし。
 それに、あのお姉ちゃんも、褒めてたし。
 真奈美も、結構お気に入りだし。」

女将は、知っている、お気に入り、というのは、
見たことがある、ということを言いたいのだろうと解釈した。
しかし、まさかということもある。
女将は真奈美の口から何が語られるのか、興味深げに聞いた。

「ねえ、真奈美ちゃん。お父様の……ペニス、好きなの?」
「うん。あのね、逆駅伝っていうのが凄いんだよ。」
「逆駅伝?」
「うん。ペニスが長くて硬くないと、なかなかできないんだって。」
「もしかしたら……。駅伝、じゃなくて、駅弁、かな?」
女将はまさかと思いつつも、その体位を頭に思い浮かべながら答えた。

「あ、そうだっけ?え〜と。向き合うんじゃなくって、後ろからしてくれるの。
 あ、そうだそうだ。逆駅弁だった。」
「逆……駅弁……。」
「あのね。お父さんも凄いけど、としパパは、もっと凄いんだ。」
「としパパ?」
女将は不思議そうな顔をして真奈美を見た。

「あ、うん。あのね、とし君って言うのは真奈美の一番大事な人。親友だよ。
 そのお父さんだから、としパパ。」
「ふ〜ん。真奈美ちゃん、彼氏、いるんだ。」
「うん。彼氏?おばちゃん、彼氏ってなあに?」
「う〜ん。そうねえ。ボーイフレンド?恋人?」
「あ、一番好きな人、のこと?」
「そうね。そういう言い方がいいかもしれないわね。」
「うん。だったら、とし君は真奈美の彼氏なのだ。
 真奈美、とし君に頭なぜなぜされると、一番ホッとするし、
 ギュってしてもらうのが大好きだし……。
 とし君のペニスが一番好きだもん。」

「ま、真奈美ちゃんって、とし君の、その、ペニス、って、知ってるの?」
「うん。一番最初がとし君だったんだ。真奈美が10歳の時だよ。」
「10歳……。」
「うん。それからすぐ後にとしパパともしたけど、
 お父さんと初めてしたのは、割と最近になってから。
 潤一さんっていう人もいるんだけど、
 真奈美が一番好きなペニスがとし君のなんだ。」

「そ、そう、なんだ……。」
さすがの女将にも返す言葉がなくなっていた。

「あっ、いけない。あんまり遅くなると、お母さんたちが心配するかも。
 じゃあ、おばちゃん、10時ごろになったら混浴に来てね。
 多分、その頃も、みんないると思うから。
 あ、でも、あんまり長湯してると、のぼせちゃうか……。」
「あ、だったら、混浴から出た後は大広間を使うといいわ。
 浴場に下りる階段をまっすぐに行ったった突き当り。
 大部屋として使うこともあるから、押し入れにはたくさんお布団も入ってるから。」
「わ〜。だったら、部屋中にお布団、敷き詰めてすればいいね。」
「そ、そうね。」
「じゃあ、おばちゃん。またあとでね。」

呆然と立ち尽くしたまま真奈美を見送る女将の方を振り返ることもせず、
真奈美は自分の部屋に向かって歩き出した。

とは言うものの、さっき部屋を出た時の雰囲気を考えると、
いきなり部屋に戻るのはさすがにためらわれた。
と言って、あまり遅くなれば、それこそ真奈美がいないのを幸いに、
二人して仲直りを始めてしまうかもしれなかった。
(仲が悪いのも困るけど、仲直りをしている最中に戻るのもなあ……。)

真奈美は部屋の前まで来ると、扉に耳を当て、中の様子をうかがった。
聞こえてくるのは話声だけで、母親の喘ぎ声は聞こえてこなかった。

(よし。今なら大丈夫。)
真奈美は大きく息を吸った。


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