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闘牝
【スポーツ 官能小説】

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闘牝-7

 普段は制服を着て真面目に勉強しているであろう女子学生が、白く若く瑞々しい裸体を緊縛されたうえ、犬のように四つん這いになって尻穴の匂いを嗅いだり嗅がれたり――本物の闘牝ではないからこその、レアな姿だ。
 そのため、ここぞとばかりにフラッシュを焚き、何十枚もの写真を撮る観客たち。
(くそぉ……好き勝手撮りやがって……!)
 尻を突き出している側のポニーテール美少女は、耐え難い恥辱に歯噛みする。腹の底から湧き上がってくる怒りを力に変えつつ、反撃のプランを練る。
 対する美柚子は――。
(お尻の穴、ヒクヒクしてる……アソコも紅いし、エッチな匂いが濃い……)
 鼻先に突き出されている凜の尻穴や秘処を、じっくり観察。同時に、視界を埋め尽くしているポニーテール美少女の桃尻全体を見回し、力がどの方向にどのようにかかっているかをチェック。
 そんな二匹の間に立った行司が、
「まだ、まだまだ……」
 短く繰り返しながら軍配を差し出した。
 互いに顔を見合わせた状態であれば軍配をサッと上げることが試合開始の合図になるが、片方が尻を向けている場合は、その尻を軍配でパァンッ! と叩くのが合図なのだ。
 行司の背後の客席からすれば肝心の尻や顔が隠されてしまうわけで、だから行司は「まだ、まだ」としきりに言いながら、四つん這いになっている二匹の裸美少女の周囲をゆっくり大きくグルリと一周。
 その間に、しっかり呼吸を整える凜と美柚子。
「まだ……まだ……よしっ!」
 パァンッ!
 尻を打たれた瞬間、凜は土俵に形良い乳房を押しつけるようにして深く伏せた。逆に尻は斜めにしながら突き上げ、片方の膝を一瞬鋭く曲げて、
「てやぁあっ!」
 転瞬、両手で土俵を押しながら弾けるように蹴り伸す。
 躰道の卍蹴り、あるいは空手の雲手という型や中国拳法の地功拳にあるような、トリッキーな蹴りだ。試合再開と同時に腰へ組み付いてくるであろう美柚子を牽制するための、一か八かの奇襲攻撃。股縄がキリキリと喰い込んでいるオマンコを大勢の観客に見せびらかすことになるが、美柚子に勝つためには恥ずかしがってなどいられない。
 だが、凜の桃尻を至近距離から観察していた美柚子は、それをしっかり読んでいた。行司の軍配がポニーテール美少女の尻を叩いた瞬間に両腕を曲げて深く伏せ、鋭い蹴りを頭上に躱してから、
「きぇえいっ!」
 まっすぐ伸びている凜の膝を己の肩に乗せる。
 低い姿勢のまま一歩前に出て、それから一気に、バネ仕掛けのように立ち上がる。
(まあ、そうだろうな)
 無理矢理逆立ちさせられた格好の凜もまた、こうなることを予期していた。
 その次に美柚子がなにをしてくるのかも、分かっている。
(どうせ腹だろ? ほらきた)
 尻や秘裂の匂いを嗅がれるということは、媚薬浣腸がどれだけ効いているか知られるということ。便意も感度もそろそろ危険域に達していると分かれば、腹部への攻撃を増やすのが闘牝のセオリー。
 だからすぐさま腹を凹めて美柚子のローキックを避け、そのまま前転して間合いを切る。長いポニーテールを鞭のように振り、媚薬の効果でほんのり桜色に火照り始めた胸の双球を小気味よく弾ませながら、クルリと旋回。
 同時に、肘を曲げて腋を締めた腕で胸前を払う。
 ――ガッ!
 凜の胸に向かって伸びていた美柚子の拳が、あと一歩のところで弾かれた。
「くっ!?」
 手首に残る痛みと驚きに、顔を歪める美柚子。
(さすが、佐伯さん……ここまで読んでいたとは……)


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