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闘牝
【スポーツ 官能小説】

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闘牝-3

 彼女たちの戦績を熟知している熱狂的なファンはもちろんのこと、見目麗しい乙女の裸を観賞しに来ただけのような不届き者でさえもが、両者のうちに膨れ上がっている秘かで熱い悦びに感化されたかのようだ。
 クイッとうしろへ突き出されたそれぞれの美尻の傍に、それぞれの介添人が膝を着く。抱えていた桶を土俵に置き、中から浣腸器を取り出して――係官が桶に注いだ薬液を規定量まで吸い上げ、裸美少女たちの尻穴に注入。
 飾り縄で締めただけの裸体で、なおかつ土俵上で闘う闘牝は、よく女相撲と間違われるがまったく違う競技だ。
 もっとも大きな違いは円形に並べられた勝負俵がなく、押し出されても負けにはならないこと。また、土俵に倒れても土俵から落とされても負けにはならない。
 かといって柔道やレスリングとも違っており、どれほど綺麗に投げても、どれほどしっかり抑え込んでも、勝ちにはならない。ルール上、すべての部位への突きや蹴りが許されているが、ボクシングのようなテンカウントも、空手のような判定もない。
 勝敗を分けるのはただひとつ、排泄のみ。
 相手より先に汚物をブリブリブキュキュッとヒリ出してしまったほうが負け。逆に言えば、何度土俵から落とされても、あるいは腕や脚の骨を折られても、相手より一秒でも長く我慢していれば勝ちになる。
 極言すれば格闘技的な有利不利は勝敗にまったく関係しておらず、だから「闘牝は格闘技に非ず」と侮る人も少なくないのだが、しかし、闘牝をスポーツとしてではなく武道として考えたとき、この勝利条件は価値を帯びる。
 どれほど不利になっても絶対に諦めず、最後の一瞬まで全力で頑張り続ける――武道を学ぶ者たちが重要視する、いわゆる「強い心」だ。より長く我慢した者が勝ちを得るという闘牝独特の勝敗判定方法は、つまり、心の強さを比べるためのものなのだ。
 踏み固められた土俵、裸体を締め上げる飾り縄、勝敗を判定するための浣腸――この独特のルールは、いずれも闘牝が元々は神事だったことに由来する。土俵は聖域であり、飾り縄は牝畜を聖別するための注連縄であり、浣腸は心の強さを神に証明するための手段であり――と同時に、神へ近づくための手段でもある。
 古代宗教ではしばしば神との一体感を得るために薬物を使用していたが、闘牝における浣腸にもそのような意味があり、だから浣腸液には媚薬が混ぜられている。尻穴からの薬物投与というのは珍しいが、古代アステカ文明の遺跡からは尻穴に酒を注ぎ込んで陶酔としている女性の土人形が出土していたりするので、ないことではない。
 さて、その媚薬だが――ヨガリダケを主成分とした天然由来の伝統的な媚薬であるため習慣性はなく、また、全身の触覚神経の感度が高まるだけで陶酔感はない。異様な力を発揮することも、痛覚をなくすこともない。
 闘牝は、かつては神事であり、いまは武道である。決して、薬物によって我を忘れた裸女性たちが互いを壊し合うというような、残酷ショーではないのだ。
 ひとつ問題があるとしたら、注入される媚薬の量。
 学生闘牝では勝ち進むたびに規定量が増えるのだが、決勝戦では初戦の四倍。受け入れるだけでも辛い量だから、
「……ン、く……ふぅ、うう……」
「ふぅ、はぁ、ふぅ、はぁ……うっ!? く、うぅ……ッ!」
 美柚子も凜も俯けた頬を赤らめ、細い肩を震わせて、土俵を苦しそうに掻き毟る。飾り縄に緊縛された柔らかな腹が徐々に徐々に膨れ、瑞々しい柔肌が輝くほどに張り詰める。
 額にふつふつと湧く、珠のような汗。
 辛そうに歪む細い眉、わななき震える紅い唇――。
 普通の女子学生であればきっと途中で噴き出すだろうし、仮に全量を受け入れられたとしても、浣腸器を引き抜かれると同時にビュルビュルと溢れさせてしまうだろう。
 それほど大量の薬液をしっかり受け入れ、浣腸器を引き抜かれてもすかさず尻穴を締めてグッとこらえられるのは、両者ともが肛門の括約筋をしっかり鍛えている証。
 闘牝経験者の尻穴は膣洞よりも気持ちイイと言われる由縁である。
 試合の描写に戻れば――浣腸を終えた介添人が一礼し、土俵から降りると、行司がおもむろに軍配を掲げる。
「尻上げぇい、尻ッ!」
 朗々と響く声で命じられた二匹の緊縛裸美少女は、仕切り線に手を着いたまま膝を浮かせ、尻を跳ね上げて、ググッと前のめりの姿勢に。
 蓄勢だ。
 爆発的な突進力を生み出すため、白く細い裸身の中に勢いを蓄え、蓄え、蓄えるのだ。


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