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予定外の家主
【ファンタジー 官能小説】

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通じないパスワード-5

「バス出れるってよ、出発しようや」
 蓮見は先輩にべったり、離れない。
 先輩は普段通りを装いながらも胸を弄ばれて、満更でもない様子。
 バスに乗ろうとして入口で、向こうでのノルマらしい植物の種の入った袋が鞄からこぼれ落ちる。ひと袋が破れ、地面に散乱してしまった。
 あー、やっちゃった、やれやれ、と各々でぼやきながらも種を拾う。
 前屈みして拾う姿勢の都合上、女子一人が、男子の視線にすぐに気付いて……襟元から見せながら拾う、奇妙な光景。姿勢と距離を保って、見せながら移動して、拾う。
 拾い終えて、バス車内に乗ろうとして、
「鞄、一つくらい持つよ」
 茉奈に言われて――只の何気ない会話でも、顔と声が良いとこんなに空気が変わると悠紀は体感した。
「……そんなに凝視する? 何なの?」
「力仕事はササに任せれば良いぜ」
 様子を見てた蓮見が口を挟む。
「レンミは先輩がお気に入りでしょ、お構いなく」
「冴島は、見せる触らせる、に専念で良いよ。そんな役割だから」
 茉奈は聞く耳を持たずに重そうに鞄を持ち上げて……乗ろうとして、アクセサリーと紐がからまった。


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