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野田の隠れ家 Season6
【OL/お姉さん 官能小説】

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記憶のない桃奈-1

翌朝、桃奈のバタバタする音で、目が覚めた。

『おはよう。』
と、野田が声を掛ける。

『えっ、あっ、おはようございます。』
と、桃奈が慌てている。

『なんで私、裸なんですか? えっ、、まさか、、、』
と、桃奈が言う。

『え? 昨日のこと、覚えてないの?』
『えっと、、ここで2人でワインを飲み始めたところまでは、何となく覚えてるんですけど、、』

『桃ちゃんが酔って、ベッドに転がってしまったから、俺は部屋に戻ろうとしたんだけどね。』
『・・・それで、、、』

『桃ちゃんが、セックスしようって言うから、、、』
『え、、しちゃったんですか?』

『桃ちゃん、何度もイッてたよ。』
『う〜〜〜、、恥ずかしい。』

とりあえず、2人はシャワーを浴び、1階のレストランに向かう。
朝食を食べるものの、桃奈は、どこか、ぎこちない。

昨夜、あれだけの痴態を晒け出しておきながら、記憶がないのである。

『今日は、何か予定がある?』
と、野田が話を振る。

『いえ、特に何もないです。』
『じゃあ、この後、ベンタイン市場にでも、行ってみない?』

食事を終え、いったん部屋に戻り、11時にロビーで合流する。

市場では、マンゴジュースを飲んだり、お土産のTシャツやコーヒー豆などを買う。
そして、野田は桃奈のために、アオザイを買った。

本来、アオザイは、1人1人に体型に合わせて、オーダーメイドで作るのだが、この市場では既製品が売られている。
日本円にして、1,500円もしない。

それを、後で桃奈に着てもらおうと思って、購入した。

ホテルに戻る途中、カフェに入る。

この時期のベトナム、特にホーチミンシティは、1年で最も暑い時期である。
カフェに入って、涼むことにする。

アイスコーヒーを飲みながら、桃奈が言う。
『昨日、私は、なんか恥ずかしいこと言ったりしませんでしたか?』

やはり、気にしているようだ。

『特に何もなかったよ、ただ、、、』
『ただ?』

『自分はドMだ、とか、アブノーマルな性癖があると、言ってたぐらいで・・・』
と野田が言う。

すると、桃奈は、
『わぁ、、、最悪、、、、』
と、手で顔を覆う。

『もう恥ずかしくて、死にそう・・・・』
と、桃奈が絞り出すような声で言う。

『あの、、ひとつだけ、、言い訳というか、釈明をさせてください。』
『何?』

『私、酔って記憶がなくなって、その、、男の人と、そういう関係になったの、初めてなんです。』
『うん。』

『いつも、そんなことしてるとは思われたくなくて・・・』
『大丈夫だよ。そんなこと思ってないから。』

『良かった!』
『でも、昨夜は気持ち良かったなぁ〜』

また桃奈は、手で顔を覆う。


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