はしご酒-1
2人は、歩いてホテルの裏手にある、バーのような店に入る。
またしても、333ビールで乾杯。
生春巻きをツマミに、どんどんビールがすすむ。
けっこう酔いが回ってきたみたいで、桃奈は、目がすわっている。
桃奈は、お酒が入ると、淫乱になる。
押し倒されて、犯されるようにセックスをしたくなる。
しかし、目の前の野田は、まったく口説いてくる気配がない。
店を出ると、桃奈は、ちょっと、足元がおぼつかない。
フロントで鍵をもらって、エレベーターに乗る。
『来るとき、免税店でワインを買ってきたんですよ。一緒に飲みませんか?』
と、桃奈が思い切って言う。
野田は、明日は、何も予定がない。
特に酔っぱらっても問題はない。
『いいですよ。』
と、野田が返事をする。
『じゃあ、私の部屋に行きましょう!』
と桃奈が言い、4階で一緒に降りる。
部屋に入ると、桃奈は、早速ワインを開ける。
コルク式ではなく、キャップになっているワインである。
野田はワインの味は分からないが、非常に飲みやすい。
桃奈も、どんどん飲んでいる。
酔いの回った桃奈は、羞恥心を無くし、饒舌になっている。
『野田さん、彼女は?』
『いないよ。』
『じゃあ、セックスの処理は、どうしてるんですか?』
野田が、ドキッとする質問を、直球で投げてくる。