投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

悪い男
【ロリ 官能小説】

悪い男の最初へ 悪い男 4 悪い男 6 悪い男の最後へ

悪い男-5

鈴が友だちの家に遊びに行っている日曜日の昼間、僕と母親の瑶子はなぜか抱き合っていた。
前日に一日遅れの誕生祝いを鈴の提案でしてもらうことになり、夜九時近くまで三人で過ごした。
二人が隣の部屋に戻ったあと、瑶子だけが少しして玄関の呼び鈴を鳴らして入ってきた。飲み直しませんか、と爽やかに言われた。
「鈴はあなたに兄を重ねているのかもしれません」
瑶子は唐突に言った。鈴には二つ上の兄がいたが、車の事故で一年前十歳で亡くなったらしい。
「お兄ちゃんが亡くなってから、あの子は変わってしまったんです。前はもっと子供らしくて、お兄ちゃんにくっついていって外で遊ぶような子供だった」
瑶子は自宅から持ってきた焼酎を濃いめに水で割ってあおっている。つられて僕も缶チューハイの残りを飲み干して、次に移る。
「でもお兄ちゃんがいなくなって、一人で本を読むことが多くなった。甘える人がいなくなって、急に大人ぶって、私が家にいないのもいけないんですけど」
相当酔いが回ってきたのが分かるくらいに、瑶子の頬は紅らんできた。ニットのセーターの上からでも豊かな胸が確認出来る。鈴も大人になればこれくらいに色っぽい体つきになるのだろうか。
「家ではよくあなたの話を娘はします。とても慕ってるのが分かります。あなたは悪い人には見えない。前みたいに無理矢理襲うような感じはしない。でも、だから怖いんです」
瑶子は鋭く視線をぶつけてくる。少し目を逸らそうとすると、いきなりにじみ寄ってきて、両手で肩を掴まれる。
「娘とはどこまでしたんですか?まさか、セックスまで…」
「いや、それはな…」
否定しようとした唇を、瑶子の唇が閉ざす。甘い息と滑らかな動きの舌が口の中に入る。瑶子の腕が首に絡みついて、より体を密着させて唇を交わらせる。背中にあった手を瑶子の乳房に持っていき、優しく揉んだ。力加減に合わないくらいの反応を見せる。スカートの裾から手を入れて太股をまさぐる。鈴とは違う大人のムチっとした肌の感触がある。
 瑶子は三十代後半で、僕も三十歳になった。これが普通の男女の交わりだ。鈴との行為の愚かさを母親を前に改めて思い知るが、思えば僕は恋人持ちだった。この行為も充分過ぎるほどに愚かだった。
「もう娘とは関係しないと約束してください。いいですか?」
「約束します」
興奮の高まりを抑えられずに強引に瑶子を押し倒して、覆い被さる。初めて女性を力づくで行為の体勢に持っていき、感じたことのないゾクゾクした昂りを覚える。
「もっと優しくして」
そう言われても、勢いそのままにセーターを剥ぎ取り、いきなりスカートに手を突っ込んで下着に手をかけようとすると、瑶子は嫌悪感を隠さないような目をぶつけてきた。
「いやっ」
瑶子は仰向けにされた状態で僕の肩を弾き飛ばして、脱がされたセーターを抱えて出ていった。


悪い男の最初へ 悪い男 4 悪い男 6 悪い男の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前