砕かれた拳-13
（やめてッ！もうやめてぇ！私ッ…こ、壊れるぅッ！）
柏手のような乾いた音と、泥を掻き乱すような汚い音が混じりあう……忌々しい拘束ベッドすら激しくギシギシと軋ませる《強姦》はかずさの貞操を無惨に打ち砕き、そして強制排泄ですら流れ出なかった一欠片のプライドにまで毒牙を向け始めた……。
「あふうッッッ!!??」
鈴木は暴力的なピストン運動の最中、一気に男根を抜きあげてかずさから離れた。
目一杯に満たされていた蜜壺がいきなり空っぽになるという不意打ちにかずさの股間は混乱し、その禁忌の快楽に強張っていた股座は、制御を失って淫水を噴き上げ、自ら《堕ちた》と高らかに宣誓した……。
「あ…ッ…い…嫌ッ！い…い"ぎい"ぃ"ぃ"ッ!?」
立て続けに別の男根が挿入されると、かずさの身体はブルブルと震えが起きた。
激しい嫌悪感からくる悪寒によるものか、それとも女体の悦びが表れたものか……田中はかずさの温もりを局部で味わいながら、自らの股間に飼っている淫欲な亀に〈餌〉を与えるべく、亀頭を子宮口に押し当てながら小刻みに腰を動かし始めた。
『一番奥を虐められて……ヒヒッ？気持ち良いか、かずさ？』
「んひッ…ひぎぃッ！」
子宮口を噛まれたままでの焦らしに、かずさの腹筋は僅かながら痙攣を起こし、その鍛えられた縦筋を浮き上がらせて結合部から蜜を垂れ流した。
先ほど噴き出された淫水は臍に中に溜まったままで、もはや明らかな《愉悦》の反応にさざ波を立てている。
「ん"い"ぃ"ッ!?あ"ッッッ…あ"〜〜〜ッ!!!」
いきなり始まった鈴木に負けず劣らずの高速ピストンに、必死に噛み締められていた前歯は離れた……封殺されていた《声》は部屋中に響き、それは由芽の鼓膜を劈いて残酷に震わせた……。
（……私の…せい……かずさ先輩が…ッ…私…私ッ……）
男の背中が消えた直後、由芽の目の前でかずさは潮を噴きながら絶叫した。
異臭を放ちながら噴射された液体は、股間の直上にある指輪を直撃し、潮溜まりになっている臍の上にポタンと落とした。
『ククク！たくや君の魂が指輪に乗り移ったかあ？』
『テメェの女はよく潮吹くなあ？もしかして満足させきれてねぇんじゃねえかあ？』
『その腹に乗っかってりゃ、どんだけ痙攣してるか分かるだろ？刺激たっぷりに愛されて悦んでんだよ、テメェの女はよぉ！』
汚い手口を平気で使う卑怯者の集団に、かずさは勝てなかった……出来るならば自分で舌を噛み切って自害したいと思い詰めるほど、由芽は自分を責めていた。
「正義は勝つ」と信じて疑わなかった昨日までの自分と同じように、間違いなくかずさも信じていたに違いない。
だが、正義は負けた。
あの強かったかずさですら敵わなかった。
前髪を掴まれて頭上から嘲り笑われても、もうかずさは睨み返しすらしない。
汚棒を肛門に挿しこまれたまま汁塗れな割れ目を曝け出したままのかずさに、由芽は二人の人生の終焉と破滅を感じていた……。
「ああぁッ!?も、もうやめてえッ!!んはあッッッ…!!??」
由芽の直前に、また新たな男の背中が現れた。
自らの男根を扱きながらかずさを姦しに掛かる吉田は、熱々の肉花の間にそっと亀頭を潜らせ、そしてじわりじわりと根本まで挿し込んでいく。
『い…好いなあ〜……へッ…へへッ！サイコーに気持ち良いよ、かずさぁ』
「ひッ…ぎひッ!?んひッ…ひ…ッ…い"ぃ"!!」
ツルツルの股間に毛むくじゃらな下腹部が近づくにつれて、かずさの声と腹筋の緊張が高まっていった。
臍の上に乗った指輪は地団駄を踏むように揺れ、そして泣き崩れるが如く汗だくの肌を滑り落ちて床に転げた。
『クククッ…クハハハハ！オイかずさぁ、テメェたくや君に愛想尽かされたぜぇ？まあ無理もねぇや、強姦魔のチンポにメロメロになる女なんか誰でも要らねえや』
『「ごめんなさい、たくやさん。かずさは刺激たっぷりの激しいセックスが大好きなの」ヒャヒャヒャッ！』
『違うよなあ？かずさはスローなピストンも大好きなんだよなあ？見ろよ、腹筋バキバキにしてチンポ締め上げてんだぜぇ？』