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癒してカッコウ
【寝とり/寝取られ 官能小説】

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保野奈子-2

「あっ!管理人さんたら、深いの!深いのー!」

悦楽に歪む奈子の表情に俺も満足感を得た。

「あっ!ひっ!ひっ!あぐぅぅぅ!!」

当時、性生活どころではなかったであろう奈子の身体はあっという間に昇り詰め

まだピークにすら至っていない俺の長息子が子宮口をほじるたび悲鳴に近い喘ぎを上げ

やがて潮を吹きながら失神してしまうのだった。

「あひぃぃぃ!」

「・・・」

まだ弄っていない奈子のⅮカップ程に見えるバストが

彼女の呼吸に合わせて揺れていた。

薄だいだい色の乳首を口に含んでみるも既に気絶している奈子の反応は乏しかった。

「よっぽど溜まってたんだろうなー」

少しだけ同情の念が湧いてきたので

その時はしばらく家賃を待ってあげる事にしたのだ。



「奥さん、あの時はご主人も大変みたいだったので待ちましたけど

無事に回復なさって今はちゃんと働いてるじゃないですか!

家賃が払えないなら契約の見直しを考えて頂くしか・・」

「ちょっと!見ての通り子供が増えて入用で大変なのよ?

貴方が産ませた子なんだから一生面倒みるのが筋なんじゃないかしら」

「一体なんの話ですか?俺はあの時・・」

言いかけた俺はハッとなり口を噤んだ。

もう一つの記憶が甦ったのだ。

「とにかく、これからもずーっとこのアパートに住む予定だけど

家賃を払うつもりはないからね?本当は養育費も入れて欲しいくらいよ」

「・・・奥さん」

「奥さんなんて他人行儀ねぇ、二人でいるときは奈子って呼び捨てにしてよ」

何か秘密を共有した相手を見るような、背徳と信頼のないまぜになった艶やかな瞳で

猫なで声を出しながら甘えてくる奈子を突き放すように俺は提案をした。

「その子が俺の子供なのか、鑑定をすれば分かります」

「くすくす。男前な顔して往生際が悪いのねー、残念だけど管理人さん以外あり得ないわ。

あの人とは妊娠が分かってからすぐに辻褄合わせにするまで長い間なかったもの。

そんな事より、ねぇ、久しぶりに私としない?あの時のが忘れられないのよ」

赤ん坊を抱いたままにじり寄ってくる奈子から後ずさりながら不意に

ここ最近奈子の姿をとんと見なかった理由が理解できた。

自分の妊娠に気付いた奈子は俺に反対されず出産をするため

隠れるように生活していたのだろう。

そして目論見どおり無事子供を産み落とし、

俺に既成事実を突きつけたつもりになっているのだ。

俺は提案を繰り返した。

「親子関係の鑑定、しましょう?」

「もうー、しつこいのね。いいわよ?でも検査代や経費は全部管理人さんが払ってよね?」

ぷくっと頬を膨らませ怒った仕草をする奈子は完全に俺を子供の父親だと思い込んでいる。

まぁ、そう思うのも無理もないだろうけど俺はあの時膣内射精してないのだ。

そう、俺は。

「ほぎゃ!おぎゃ!」

急に大きな声で泣き出した赤ん坊をあやしながら

奈子は俺の前だと言うのに惜しげもなく上着をはだけた。

ぷるん!

元より数カップは大きくなったであろう奈子の乳房が

たぷんたぷんと揺れ動く。

その大きな膨らみは見るからに母乳をたっぷり蓄えていそうだった。

「いまお乳あげますからねー」

赤ん坊は奈子の乳房が近付くと泣くのを止め

濃い色に沈着した突起を必死に口へ運んでは

エネルギッシュに栄養を吸い取るのだった。

赤ん坊に母乳を与える奈子の横顔には

直前まで家賃を踏み倒すため、自分の欲求を満たすための

策略にまみれたあざとい色味など微塵もなくなっていた。

代わりに我が子を本心から慈しむ母親の、愛情の籠った優しい顔になっていた。

俺は切なくて胸が締め付けられるのを感じた。

「パパも飲んでみる?」

「いえ、それより費用は出しますので・・」

言いかけて俺はしばらく口を閉ざした。

少なくとも目の前で奈子が子供に見せてる母性愛だけは

全てがこんがらがったこの出鱈目な状況の中で唯一の真実だったからだ。




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