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癒してカッコウ
【寝とり/寝取られ 官能小説】

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保野奈子-1

【保野奈子】

メゾン河口はよくある安アパートで他の同等物件と比べてもコスパは良いはずだ。

それでも滞納する住人がいるもんだから大家としては毎月頭が痛い。

「まーた保野のとこか!」

パソコンの表計算ソフトと契約書類、家賃ノートを交互に確認した俺は

イライラしながら2ヶ月続けて滞納してる保野宅に蛍光ペンで線を引いた。

保野家は親子3人暮らしで

うちのアパートにもう何年も住んでるのだが

ここ2年間でちょくちょく滞納するようになった。

何か事情があるのかと思いきや単に催促されるまで振り込まない、

あわよくば家賃踏み倒す気まんまんの見下げた根性を持つ奴らだった。

引っ越す気配もなくまたこちらから取り立てに行かねばならんので

面倒くさいことこの上ない。

「社会人として他人の迷惑考えないのかよ!」

ぶつくさと独り言を言ってるとチャイムが鳴り

「管理人さん保野ですー」

ちょうどタイミングよく保野宅の奥さんが俺の部屋にやってきた。

(あぁ良かった。先月分まで一気に払ってくれるのかな)

不機嫌から一転、笑みを浮かべながら玄関のドアを開けると

保野家の奥さん「保野奈子」32歳が見慣れぬ赤ん坊を抱っこして立っていた。

奈子の表情はどこか誇らしげに見え、滞納した家賃を払いに来た風には見えず

授乳中なのか以前よりモコッと張り出たバストをクッション代わりに

手慣れた様子でまだ首の座らない赤ん坊を抱えているのだ。

奈子の口元は終始喜びを噛み締めているかのような

もう少しで口の端が耳まで吊り上がってしまいそうなくらい締まりのないものだった。

その瞳はいたずらっぽく、けれど情愛の混ざった潤いを含んでおり

俺に対して一方的な親近感を込めた視線を送っている。

(保野家は子供一人のはず・・てことは最近出産したのか?)

訝しげに考えていると奈子は我が物顔でまだ勧められてもないのに

俺の部屋に勝手に上がりこみ背の低い炬燵テーブルへ腰かけた。

「ちょうど良かった、保野さん家賃のことなんですけど・・」

「ほら坊や、パパが何か言ってまちゅよ〜」

子供をあやす仕草をしながら奈子は満足そうな笑顔で衝撃発言をした。

「え、何言って・・、保野さん今月の家賃も滞納してますよね。誤魔化さないで・・」

「あら?私たちもう家族なんだから、家族からお金取るとか無粋こと言わないでよ。

ねー、坊や?」

「ほあ、あーぶー」

手足をバタバタ動かしながら透き通った目でこっちを眺める赤ん坊を見て

俺は過去の記憶を思い起こした。




確か10ヶ月ぐらい前だったか

保野家の旦那さんが入院して一時的に収入が無くなったらしく

家賃回収に訪れた俺を保野宅の玄関先で奈子が応対した事があった。

子供がまだ幼い上に頼る親族も友人のあてもない奈子は

細長い目から精気を感じず、かなりプリン化が進んだ茶髪に、頬がこけて

見るからに人生に疲れている様子の若妻だった。

旦那の状況が落ち着くまで家賃を待って欲しいと力なさげに懇願する奈子を見て俺は

人妻を癒したい義務感に駆られてその場で彼女を押し倒してしまったのだった。




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