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母カルト
【熟女/人妻 官能小説】

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身代わり-1

【身代わり】

僕の母ちゃんには見た目がそっくりな妹がいる。

つまり僕にとっては叔母だ。

でも似てるのは容姿だけで性格は真逆。

母ちゃんは物事はっきりしてて他人にも厳しいことを遠慮なく言うタイプで

叔母は気が弱くきっぱりと断れない性格だ。

あるとき叔母が会社のヤバい上司に

しつこく言い寄られているという話を聞いた母ちゃんは

今度その男が来たら自分に報せるよう叔母に言いつけた。

しばらく経ってもその上司は叔母に付きまとい

とうとう家の前まで来られたとのことだった。

母ちゃんはその男が今日また来たら

自分がはっきりと拒絶してあげるからと

叔母に今日はうちに泊まるよう勧め

自分が代わりに叔母のワンルームに泊まった。

その夜僕は叔母と布団を並べて寝ながら

母ちゃんにそっくりな叔母の横顔を眺めていた。

その顔には子供でも分かるくらい不安の色が浮かんでいて

僕は、うちの母ちゃん強いし

安心して任せれば良いのにと思いながら眠りについた。

夜中に一度だけ家の電話のベルが鳴ったけど

すぐに切れ、その後は一度もかかってこなかった。


次の朝母ちゃんは酷く疲れた表情で家に帰ってきた。

そして叔母に、あの上司としっかり話をつけて来たのでもう大丈夫だと

やや顔を引きつらせながら語った。

実際、それ以降ヤバい上司は叔母に近付かなくなったらしい。

僕はさすが母ちゃんだと頼もしい気持ちになった。

でも叔母はすごく心配そうな顔で何度も母ちゃんにあの夜の事を問いただしていた。

気弱な叔母があそこまで詰め寄るなんて珍しかったけど

母ちゃんが大丈夫だと言って叔母をなだめていたので

僕も気に留めず忘れる事にした。


数か月後

母ちゃんのお腹は真ん丸に膨れ上がっていた。

叔母は母ちゃんに抱き着いて何回も「悔しい」と言って震えながら涙を流した。

母ちゃんはそんな叔母の頭を優しく撫で「大丈夫だから」と慰めるのだった。

その後子供の僕には分からないごたごたがあったらしいけど

母ちゃんが入院し、しばらくして家に帰ったときには

膨らんでいたお腹は殆ど引っ込んでいた。

周りの大人達はこの事についてあまり教えてくれないので詳しくは知らないが

母ちゃんは女の子を産んだのだという。

でもその子は養子に出されて会えないのだとか。

ある夜中に目が覚めると母ちゃんがすすり泣きながら

大きく腫れ上がったおっぱいを搾って容器に溜めていた。

僕はいつも凛々しい母ちゃんがめそめそしてる姿を初めて見た。

以前より大きくなったおっぱいから勢いよく溢れ出る母乳が

ポチャポチャとなんとも切ない音を立てながら容器に溜まっていく様子を

薄目で眺めていた僕はまた深い眠りについた。


弱弱しくなった母ちゃんとは逆に

叔母はその時期を境に男勝りの性格になった。

でも僕にはすぐ分かった。叔母は必死に強がってるだけなのだ。

だって僕と目が合うたびに叔母は、

あの夜と同じ不安な色に塗れた引き攣った表情をするのだから。




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